パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

新宿御苑の松 いろいろ

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遠めに見て、「あらー、何の木かしら」と思ってよく見れば、ちょうど今、サロンに活けている大王松ではないか。フッサフサしていて、一本の木で見ると迫力がある。

 

御苑にはたくさんの種類の松がある。

松を美しく整枝するのは、とても手がかかることだ。何本も松の木がある日本庭園は、庭師が順々に1年中手入れしなければならない贅沢なもの。

枝葉が伸びすぎないよう芽をかいたり、不要な枝を落としたり、枯れた松葉を一本ずつつまんで捨てるなど忙しい。(らしい)。松の木が庭にあるって、お金のかかる女(ひと)を妻にするくらいステイタスがある。 

遠州さんのお庭では、露地から席入りする脇に、枯松葉をきれいに市松模様に並べて敷いてあって素敵だった。

 

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池のほとりにある、枝ぶり、姿のよい松。ちょうど、松のお手入れ中でいろいろな作業道具がまわりに散らばっている。

トリミングしようかな・・・と思ったのだけど、これも風物詩かと思いそのままにした。

 

針葉樹の剪定の時期に近くに行くと、爽快な森の香りがして気持ちがいい。昔、車酔いをして公園に寄ってもらったら、ちょうど剪定をしていて、ベンチで休むにつれ吐き気がおさまり気分がさっぱりした。揮発するテルペン類を浴びたからだろう。

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たぶん、 「多行松(たぎょうしょう)」  ブロッコリみたい。古典的な松と言うより、宇宙的?

ひろい芝生に、ポツポツのこの松がはえている様子はポップでさえある。

 

 

 

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