パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

再会 ジュルビアン ウォルト 2

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「夜、ちょうど夜明け前、あえてさよならと言えずに、私はあなたのところに帰ってくるから」ウォルトの昨日の5つの香水をつなげて言うとこうなる。

ウォルトは1856年にパリに設立した、初めてのオートクチュールブランド。宮廷クチュリエエとして、顧客はヨーロッパの女王、皇妃を始め、ロシア皇帝、財閥ではロスチャイルド家という豪華さである。その後、孫の代になって香水事業を手掛けた。ネーミングは祖父のアイデアだったといわれる。
 

青い魔天楼に似ているこのモダンなボトルはルネラリックのデザイン。ドーム型のブルーのキャップはつまみにくいので、円筒にギザギザを入れて改良した。(この瓶はTV番組の「はねるのとびら」に以前、お貸出ししたことがある。)

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群青のボトルはダンラニュイ。
 

昔の香水はみな物語があって、その秘話やエピソードがロマンスを作っていく。私たちは物を買うように香水に代金を支払うのではない。伝説を身につけたいと思って手に入れるのである。
「Dans la Nuit ダンラニュイ/夜に1924、 Vers le Jourヴェルルジュール/夜明け前1925、Sans Adieu サン ザデュ/さよならは言わない1929、 Je Reviens ジュ ルヴィアン/私は戻ってくる1932、 Vers Toi ヴェル トワ/あなたのもとに 1934」


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参考文献:Perfume Regend より

 

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