パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

パンジー♪

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冬からずっと咲き続けたパンジーも、ゴールデンウィークを過ぎると株が弱ってきて、そろそろ終わりかな、という感じになる。

これは音符記号♪がふさわしい、愛らしい花だ。ありふれた印象もあるけれど、色とりどりの小さい花がせっせと咲いてくれて、けなげ。

雨の日、窓辺から濡れた鉢を眺めた。花を切らした時は、ベランダから2~3輪をつんで小さい香水瓶に挿したりした。

水揚げがいいので、うっかり水がなくなってしおれても、すぐに水揚げをするとまた活き返って小さな蕾まで咲かせてくれる。

もっと花の大きいフリフリのパンジーや、黒い個性的なものもあって、組み合わせによってとてもすてきな花壇ができる。パリの植栽にも上手に配置されて使い方のセンスがうかがえた。



シェイクスピアの「真夏の夜の夢」では、妖精パックが媚薬として使ったのがパンジー。恋の魔法の相手を間違えて、トラブルが巻き起こる喜劇である。

パンジーの名前の由来は、思索の意味を持つフランス語のPenses(パンセ)。うつむいた蕾が、物思いにふける姿に見えるからだそうだ。

どちらかといえば元気いっぱいの花の陰で、思いを巡らせているのかも。


原種のビオラは、香水の重要な素材で、今は葉からのみ香料を抽出する。

写真1:ベランダのパンジー
写真2:ルクサンブルグ公園のパンジーと勿忘草、チューリップ

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▶ 花事典  スミレ:スミレ科 スミレ属  学名:viola

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