ここドゥーヴィルは、アメリカ映画祭Festival du Cinéma Américainが開かれる場所。
ビーチにあるのは板張りの遊歩道「レ・プランシュ・Les Planches」。
キャビン(小屋)がずらりと並び、ドゥーヴィルを訪れた映画スターの名前が書かれている。
私の立っている場所はマーロンブランド。
ロバート・ミッチャム Robert Mitchum
今日は満月で大潮のため、遠くまで砂浜が下がっている。
白く滑らかな砂の上には、砕けた貝殻が花のように散らばり、ここまで海水が浸しているのがうかがえる。
今は昼が最も長い季節なので、日没は夜10時くらい。
まだ明るいと思って外にいると、帰ってから遅くてびっくりする。
部屋に戻り書類整理をしたり、なんだかんだしてるうちにすっかり夜も更けてしまう。
でも朝は早いので、結果・・・寝る時間はほんのちょっぴり。
同行のエレオノレは南仏の人。
「ノルマンジーの海に入りたい!」と靴を脱いで海に入るのに誘われて、私も裾をまくりあげて続いて入ってみる。
「ノルマンジーの海に入りたい!」と靴を脱いで海に入るのに誘われて、私も裾をまくりあげて続いて入ってみる。
今日のノルマンジーの海はとても静か。
そして、冷たい。
そして、冷たい。
振り返れば、反対の陸の方から月が上がってくる。
夕日に染まったキャビンはまるで蜃気楼のよう。。。
夕日に染まったキャビンはまるで蜃気楼のよう。。。
日没を背に、長く長く私たちの影が伸びている。
海からの帰り道。
白と緑だったキャビンは、すっかりサーモンピンクに染まり、非現実な世界が続いている。
陽が沈み、月が登る。
地球の反対から落ちてきた月はここに登り、私が見ているこの太陽は、翌朝の日本で迎えられる。
地球の反対から落ちてきた月はここに登り、私が見ているこの太陽は、翌朝の日本で迎えられる。