パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

蘭の香り(らん・オーキッド・Orchid・学名Orchidaceae・オルキドケアエ)

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これは胡蝶蘭の一種。立派な鉢の白い胡蝶蘭と違い、色、柄、大きさとも、和の雰囲気が気に入って活けてみた。

 

蘭には、匂いのあるものとないものがあり、胡蝶蘭には残念ながら匂いがあまり感じられない。
以前、夢の島植物園にいったとき、濃い牡丹色の大柄な蘭が咲いていて、非常に強い匂いがしていた。カトレアもいい匂いがする。

蘭の香気成分「ジメチルハイドロキノン」は、覚醒効果があるということで注目を集めている。今は、化粧品もアロマ的効果は必要な要素。某メーカーでも研究が進んでいるらしい。

この白色結晶の香料は私の手元にもあるが、アセトフェノンのような、イランイラン的で、メチルナフチルケトンより上に軽く、パラクレより甘く、フェノールとシンナミックを合わせたような感じ。といったらわかるだろうか。って、わかんないよね。

世界に700属以上15000種もあり、華やかな洋蘭だけでなく、東洋蘭とか、春蘭とか、投機的な意味もあって、「地味!」なものに、何千マンの価値がつくらしい。

お菓子で使うバニラも、蘭の仲間で、花がきれいだ。



写真:胡蝶蘭ギボウシ(擬宝珠)アトリエは西洋骨董と和骨董が混在していて、この蘭はぴったり。

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