パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

ローラアシュレイ NO.1 LAURA ASHULEY

 アシュレーNO1.jpg

 丸みを帯びた形と、ボトル全体にあしらわれた花々が愛らしい。
ローラアシュレイ№1,1989年。

 

 

今からムニャムニャ年前、大学生のころ、ハワイのローラアシュレイで少女趣味的なドレスを買った。すとんとしたシルエットでくるぶし丈、水色の地に白い小花のプリントに、セーラー襟がついていた。

すでに年齢的にデザインに多少無理があったが、リゾートだからいいやーと思って毎年着ていたが、しばらくいけなくて、10年ぶりにむこうでクローゼットから出してみた時、こっぱずかしくてさすがに着るのをあきらめた。それからも、もうムニャムニャ年になる。

しかしなんとなく惜しくて、捨てられずにそのまま置いてある。女の子はみんな、いくつになっても女の子だから。

なにしろ昔のハワイは、現地に住む人は子供もおばあさんもみんな、「ムームー」なるものを着ていたのだ。シアーズなどには、花柄でフリル一杯のロングドレスがだーっと並んでいたのだが、最近はみんな普通の洋服を着るようになってしまって、寂しい限り。

 

ローラ・アシュレイはイギリス・ウェールズ出身のファッションデザイナー。ロマンチックな花柄の洋服とインテリアのブランドだ。

1985年には銀座にローラアシュレイの一号店がオープン。見るのが楽しくてよく足を運んだものだ。

『平日は都会で仕事をし、金曜日の夜から月曜の朝まで、車で2時間くらいのところの「おうち」に帰り、庭園でバラや草花を育てたい!そんな、ブランブリーヘッジみたいなおうちが欲しいよー!!!』

せめて、ベットリネンやカーテンだけでも、田園のカントリーハウス風にしたいと熱烈に思ったりもしたが、東京の住宅事情と風景のバランスを考えて、やっぱやめた。

1989年にこの香水が発売された。小さな瓶にプリントされた可愛い花々は、(少女)趣味を満足させるために持つのにはちょうどよかった。郊外の家は買えなくても・・・。

 

091210ローラアシュレイ.jpg

 

イギリスの庭園に咲く花々の香り。スズランのかわいらしさとヒヤシンスのグリーンが爽やかなフローラルブーケ。当時は若い女性の香りのイメージだったが、今では少し年上の人がつけてもいいような、クラッシックな感じがする。

こんな風に曲面にぐるりとプリントされている瓶はあんまりないと思う。

 

☆ 香水名  アシュレイ№1(Ashulay No1)

☆ 発売年  1989年

☆ 香調   フローラルグリーン

☆ ブランド  ローラアシュレイ(LAURA ASHULEY)

 

 

写真はすべてパルファンサトリの所贓品です。
パルファンサトリがフランスや世界各国で集めたアンティークの香水を紹介しています。
サブカテゴリとして、古いものから年代順に分類しています。
同じブランドをご覧になられたい方は、最下部のタグボタンを押すと出てきます。
また、香水名は上の検索欄に入力してください。

 

 

 

Copyright © PARFUM SATORI All Rights Reserved.