パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

Marunouchi Loves Music 鷲尾麻衣(マルノウチ バッハ)

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その日暮らしとばかりに、日々直面する仕事をあれやこれや手がけ、こっちにひとつ、あっちにふたつと雑然と積み上げられた書類の山を、この連休でリセットするべく張り切っていたのだが、世の中のお休み気分につい浮かれて、なんやかやと近場へでかけて遊んでしまう。

今日は、くだんのR子ちゃんと一緒にランチをしようと、丸ビルのモナリザへ。36階の窓からの眺めは、皇居の緑が美しい。四谷のニューオータニが思いのほか近くに見えて、あらためてお堀が丸いことを実感。

食事が終って紅茶を飲むころ、近くの席では、お誕生日を祝うご夫婦のためにケーキが運ばれ、オルゴールがささやかなハッピーバースデーを奏でている。

やっぱり、お店の人が群がってきて合唱されるのは照れ臭いもんね。ほどほどのサービスが居心地良い。

しばらく来ないうちに、「やー、東京駅も変わったなー」と思いつつ二人でぶらぶら。5月の午後の風が心地よい。このまま別れるのもちょっと惜しくて、もう一回お茶でもしようと丸の内オアゾまで歩いた。

ミラノのカフェPANINO GIUSTOへ。今日はいたるところでミニコンサートがあるみたいで、丸ビルではパスしたのだが、たまたま座ったオープンカフェの席は広場のステージがよく見れる場所だ。

4時の開演まであと30分もあるけどどうしようか?と思っているうちに観客がどんどん集まって、会場の折りたたみ椅子はいっぱいになるし、立ち見も何重に。人気があるのねえ・・・。

せっかくだから、聞いていこうかということでカプチーノをお代わりして待つ。

舞台は鷲見麻衣さんのソプラノ。自分自身が楽器というのは素晴らしいことだ。フランス語イタリア語ドイツ語の曲をうたった後、最後に英語でアメージンググレース。30分の短い間だったけど、縁があって聴くことができ本当によかった。

楽しさの余韻を残しつつ、マルゼンで解散。うーん、こうしてまた連休の一日が過ぎてしまった。
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