パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

「ジュード・ジ・オブスキュア」トマスハーディ/Jude the Obscure

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お気に入りのこのバラ、ジュードジオブスキュア。

1891年に書かれた「Jude the Obscure」という同名の小説があるので、そこからつけられたのだろうか?

日本語のタイトルは「日蔭者のジュード」

えっ・・やだー、なんかイメージ違う・・・

 

 

  
極貧の生まれのジュードの辛く苦しい一生をえがいた小説で、ラストも救いがなくあまりにもむごい。努力家の英才でありながら最後まで報われないなんて。

なんなの?うううぅ
同じ作家のトマス・ハーディの「テス」を読んだが、これも哀しい話だったが、それを超える悲しさ。
「テス」は運命に翻弄される感じだが、ジュードは登場人物たち自身にも原因がありそうだ。

トマス・ハーディの、透明感のある文章は、悲劇の美しさで飾られている。
本当は深い話なのだろうけれど、2度読む気にはなれない。

こんなきれいなバラなのに。

 


Jude the Obscure

 

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昨日は雨上がりのバラ園。
地面に散ったたくさんの花びらが、雨上がりの蒸発する水分と一緒に、甘い匂いがむせるようだった。

そして、今日も行ってきた。

新しい蕾が咲いたので、花びらはしゃんとしているが、からりとした天気のせいか、昨日より匂いも薄くなってしまったようだ。

 

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色も形も、ジュードジオブスキュアと対極にあるような、コンラッドヘンケル。
真っ赤でパリッとしたバラだ。

不思議の国のアリス」のお城に咲いているような感じだわ~。

 

 

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