パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

第六改正日本薬局方註解 Japanese Pharmacopoeia

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日本薬局方註解とは、医薬品の規格基準書である。
明治19年(1886)に初版が公布されて以来改訂がくりかえされて、平成13年3月30日に公布された第十四改正が最新版だ。
 
これは母方の祖父の持ち物で、先日、母の本棚から発見しもらってきたものだ。
 
明治生まれの祖父は非常な勉強家であって、局方を1冊丸暗記したときは、世の中で大分偉くなったような気がしたそうだ。
 
祖父、両親、伯父、伯母、嫂と、身内には薬剤師の免許を持つ者が多い。
私はその道には行かなかったので、この本をもらう立場ではなかったのだが、香料と生薬は重なる部分も多いので蔵書に入れることにした。
 
 
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カバーはぼろぼろ、中身もシミが浮いていたりするので、壊れそうで触るのも怖い。
 
日常使うことはないだろうけれど、すすけた表紙の文字が書棚に並んでいるだけでも、落ち着くものである。
 
 
本が好きで古書が好き。
こんな本を喜んで持っていたりすると、愛書家なのか、「bibliophilism(書籍愛好家)」なのか、わからなくなる。
 
一応、読書人でいたいと思うのだけれども。
 
第六改正日本薬局方註解 Japanese Pharmacopoeia
 
 

 

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