パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

スイスのクールなブランド、FREITAG(フライターグ)

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スイスのクールなブランド、FREITAG(フライターグ)の本店に行ってきました!

トラックの古い幌を使って作った、おしゃれなメッセンジャーバッグで世界的に有名なブランドです。リサイクルから一歩進んだ「アップサイクル」だとか。バッグの持ち手は古いシートベルトを使っています。

 

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チューリッヒ芸術大学のある駅、Bahnhof Hardbrücke からホテル( Hotel Züri by Fassbind)に歩いていく途中をちょっと右に折れると、奇抜なビルが目を引きます!

一瞬あっけにとられ、すぐそのカッコ良さにググっと惹かれてしまいました

 

 

 

日本にはすでに銀座、渋谷をはじめ50店舗以上のお店があるそうですが、スイス本店の建物は、バッグ等のコンセプトと同様に、廃品のコンテナを積み上げた9階建てで高さ26m!

 

地震国日本からみると、危ないのでは?と思ってしまいますが、工業国家でもあるスイス、当然建築基準はクリアしているそうです。

 

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ヨーロッパのトラックの幌はとても丈夫に作られているのですが、4-5年で交換しなくてはならないそうで、そうして廃品になったカラフルな幌のきれいな部分を選んで切り取り、丈夫なバッグに仕立てているそう。

 

そのため、一点ずつ色、柄が異なるのも魅力のひとつです。お店の配置も一貫したコンセプトでとてもクール。

 

 

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正直、初め見たときは、このリサイクルバッグが「エッ!」というような値段だったのですが、色々と説明を聞いているうちに「決して高くない」と納得。

 

1993年に創業以来、エコフレンドリーなブランド哲学を貫き、環境負荷を考えている製造過程や、「こういうものを持つことがおしゃれなんだ」というお客様がいるということを含めて、こういうブランドが存在できるというのは、成熟した大人の国の証だと思います。

 

昔の日本も、そういう考えは当たり前だったと思うのですが、大量消費に飲み込まれ、効率主義、コストカット重視になっているのでは、と少し寂しい気がします。

 

デザインやアイデア、哲学など、目に見えないものを正当に評価する。講演で述べたような、そんな時代がまた日本にも来てほしいものですね!

 

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昼間外からみたフライターグコンテナの建物。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
チューリッヒにて講演を行いました。

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スイスのチューリッヒ芸術大学が主催する「Perfumative」にて講演を行いました!大沢のテーマは『日本文化の香りと感覚』。日本の皆さま自身にも、「香り」について考えていただくきっかけになるのではないでしょうか。詳細はこちら
 
Satori Osawa gave a lecture at the Symposium 'The Perfumative - Parfum in Art and Design' organized by the Zurich University of the Arts.  The title of the lecture was 'Scent and Sense in Japanese Culture'. 
 
 
 
 

【フランス TV番組に出演します】

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フランスのテレビ番組「Sur la piste des senteurs - Japon」(邦題「香りが導く!ニッポンの魅力」)で、調香師 大澤さとりが香りについてお話しします。

フランスのCATV/衛星放送チャンネルUSHUAÏA TV、世界3大ネットワークの1つTV5MONDEにて、12月10日に放送予定です!

 
 
 
 
 
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