パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

森 FOREST

20151003森.jpg

 

静かな夜の間にはった大きな蜘蛛の巣。

藪(やぶ)をかきわけて入れば、葉の裏に休んでいた小さな羽虫がいっせいに舞う。
蜘蛛の巣が捕まえる。

 

朝の均衡を破った、私の足音。

 
20151003ユリノキ.jpg

この木は、私が生まれる前からここにあり、死んだ後もここに残る。

私たちが彼らを所有しているのではなく 、私たちが傅(かしず)いているのだ。

 

森は静かではない。
たくさんの生き物がいて、音に満ちている。


街は人で満ちている。なのに寂しいところ。

 

 

 

Copyright © PARFUM SATORI All Rights Reserved.