ヨーロッパ気候の体は炭酸を欲している。
絶対気候と関係あると思うのだが、こっちへ来たらガズーズ(炭酸入りミネラルウィーター)やビールがやたらおいしい。
特に今回のような暑い夏は・・・。
連日の猛暑で結構くたびれる。
でもほとんどのフランスの家がそうなように、まだクーラーを完備しているところは少ない。
それだけ必要としていなかったということだ。
初日のビール、つまみでオリーブがついてきた。
大きくて立派なうえ、なんと種が抜いてある。
でも、気が抜けているみたい・・・。
全然ピリッとこない。
カンヌではオリーブはもっと小粒だったけど引き締まった味。
最高においしかったのに・・・。
ホテルやデパート、最近できた店は別として、昔ながらの店ではクーラーなしのところが多く、店の中がむわーとしている。
汗がダーっと出て、のどが渇く。
誰だ、暑くてもドライな気候だから過ごしやすいと言ってたのは!(私だったか)
最低でも一日2リットルの水と、ほかに冷たいビールとワインと、日本から持って行った新茶を冷蔵庫で冷やしたものを飲む。
パナッシェ(Panaché)はこっちの独特のビール・カクテル。
最初飲んだ時、甘くてなんて不味い・・・。と思ったのだが、ついまた頼んでしまう。
まるで、しょうが抜きのジンジャーエールのような味?レモネードで割ってあるらしい。
上はクロックムッシュと一緒に。
こんな街のカフェでも結構いいチーズ使っている。
普通のポテトだけど、カラリとしておいしい。
別の日にはオルセー美術館の帰り、ぶらぶら歩いてテュルリー公園の池のほとりで一休み。
チキンマヨネーズサンドイッチとパナッシェ。
やっぱり、パナッシェって薬っぽいなあ。
こっちで楽しく生活するためには、丈夫な足と丈夫な胃袋が必要だ。
しかし、この手のサンドイッチを食べるときはいつも、それに加えて丈夫な歯が必要だと実感する。
固い。でもうまい。
で、まあ、おうち飲みでは、普通に近所で買ってきたハイネケンとか。
汗をかきかきスーパーで食料と水とワインとビールを買って、重たい袋を下げてふうふう。
まだぬるいけど、とりあえずビール。
「さとりさま、最近あっしら食べ物のシーンにしか登場しませんね。」
「まあ、与一の興味の対象も飲食物限定だからね。いいんじゃないの?」
「いやー、あっしも『オレンジなんとか』で芸術のことも語ってみたいです。」
「そ、それはオランジュリー美術館では?」