パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

折詰弁当 BENTO Japanese cuisine

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知人のF氏がひいきにしているお弁当を、お昼に差し入れてくれた。
なにしろ美味しいから食べてみて、という。

レトロだが、小ざっぱりした包装紙を開けると「おおっ!」

いろとりどりのお惣菜がたくさん入って、なんかとっても期待できそうな感じ。
一見すると派手さはなく普通っぽいのに、どことなくキリッとしている。

 

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包み紙をとると蓋にあいている穴は鮎の形?
カワイイ。
蒸気がこもらないためにこんな風になっているみたい。

にくい演出。

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歌舞伎座の前にあるのは知っていたが、歌舞伎を観る時は中で食事を済ませるか、もっと離れたところまで出てしまうので、ここ木挽町辨松(こびきちょうべんまつ)のお弁当は初めてである。

F氏の住まいは六本木。
今はミッドタウンの中でも売っているので、お昼のお弁当によく購入されるらしい。
「ちょっと味付けは濃いけど、僕はこれ好きだな~」
今日もこちらへ来る前に寄って買ってきたのだという。

でも、あまりたくさん置いていないのか
「僕が買って売り切れになった」とのこと。

1枚目の写真は懐石弁当、下が折詰弁当。

私は1枚目の懐石のほうを頂いた。
いろいろ入っていて楽しめたけど、下の折詰弁当はこれはこれでまた粋な感じがする。

新宿御苑で花見ランチとかしたいなあ。

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見た目は似ていても、ちっともおいしくないお弁当もあるけど、
これは香ばしく焼けたお魚がおいしいし、卵焼きもジューシー。

生麩やこっくり煮しめた小芋やつくね、
お味はしっかり目だけど、旨みもあるから飽きないで頂ける。
いつもだったら残すごぼうの煮つけもつい食べちゃった。

弁当って、和食って、日本人っていいなって思う瞬間。

 

こんなに手が込んでいるのに、びっくりするようなお値段。
お値打ちだと思う。

 

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