栃の花は春に咲く。
そして実は秋に。
地面に落ちていると、大きいのでとても目立つ。
中には殻が割れて、つやつやした実がのぞいているものもある。
心楽しく、思わず拾ってしまうが、これはトチノミの魔力?魅力だそうである。
栃の実を見ると、拾いたくなる人は多いらしい。
直径5センチはあるかなあ。
5月の花はマロニエに似て、9月の実はクリに似ている。
クリとちょっと違うのは、お尻の白っぽいところがハートのようにくびれて、猿面のよう。
クリのようなイガはなく、つるっとした球状の殻の中に、一粒、まるっこい実が入っている。
エグミがあり、食用にするにはあく抜きなどの処理に2週間以上かかるとか。
春、柔らかいシルクの手触りの葉は今は枯れはじめて、もうすぐ落葉するのだろう。
9月はまだ暑いけれど、もう秋。
そして早くも冬の支度が始まっている。