「秘密の花園 」The Secret Garden バーネット
大人の童話
「秘密の花園」は、児童文学という枠を超えて、大人になっても繰り返し読みたくなる本です。
思いだして久しぶりに手に取りました。
私が植物好きなことを知ってのことでしょう。
友人が、
「今まで、母親が育てた庭には関心がなかったのだけど、最近になってこんなにたくさんの花が咲いているのに気が付いた」
といって、開花中の写真を次々とラインで送ってくれました。その数は40種類以上。
「まだこれから咲くツボミもある」というので、年間を通じていったいどのくらいの花が咲くのでしょうか!
「ヒース、イリス、アリストロメリア、カンパニュラ、ラナンキュラス、スイトピー、ピオニー、オキザリス、ブルーベル、オダマキ、ナルコユリ、サンザシ…?」
名前を当てるのにゲームのように夢中になって、ふと思い出したのがこの本です。
「秘密の花園」のストーリー
インドに住む、裕福だが孤独な少女メアリ。ある日恐るべき疫病コレラの流行で両親や乳母、使用人がバタバタと亡くなり、わずか数日で彼女を取り巻く世界は激変。孤児になるところからはじまります。
彼女は、英国に住む気難しい叔父さんに引き取られ、そこで出あったのは癇癪(かんしゃく)持ちで病気がちの従弟(いとこ)コリン。
近くの素朴な牧童ディコンも加わり、偶然見つけた、死に絶えたような「秘密の庭」を3人で復活させていきます。
個性ある少年と少女がぶつかりながらも、助け合い庭と共に成長していくストーリーは、今の荒廃しそうな気分を潤し希望を与えてくれます。
いつだって私の心のよりどころは「植物」なんです。
枯れてしまったバラの木も、カチカチに固まった土の下にも、生きようとする芽の力や球根のような宝物がどっさりと隠されている。
実は誰しも、ごく身近に「秘密の花園」があり、それは自分の心の中にあったりすると思うのです。
それにただ気が付いて、少しずつ手入れしてやればきっと生き返るはず。
それはもう、そこにあるのだと思います。
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