パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

香水と調香のはなし

Suiren(スイレン)の香りのできるまで②蓮始華(はすはじめてひらく)

Suiren(スイレン)の香りのできるまで②蓮始華(はすはじめてひらく) 今日、7月12日は七十二節気の小暑次項、「蓮華開(はすのはながひらく)」です。清らかなこの天上の花は、泥の中にあっても汚れません。 前回書いたように、香水の「Suiren(スイレン)…

Suiren(スイレン)の香りができるまで①ジベルニー

Suiren(スイレン)の香りができるまで① 水面に揺蕩う、露を含んだ睡蓮の花、きらめく陽の光と木影の反射、風とさざなみ…、刻々と変化する表情を眺める、うっとりとしたまどろみの時間。 「睡蓮」の香水は、ジベルニーのモネの池 が始まりです…

次世代香粧品の「香り」開発と応用 普及版出版!High_technology‗information

次世代香粧品の「香り」開発と応用 普及版出版! 2011年刊 "次世代香粧品の「香り」開発と応用" の「普及版」がシーエムシー出版よりこのたび発売されました! - 香料デザイナー、製品企画者向けに、国内外、各分野での消費者の最新嗜好動向と 「香り」の持…

Mizunara-ミズナラ- 香水ミズナラのまとい方

ミズナラのまとい方 男性の肌には、レザー感のあるアニマリックな本来の香りがあります。ミズナラのラストノートにあるドライアンバーは、その肌の香りになじんでセンシュアルに香ります。ぜひ胸元にスプレーして、素肌から香らせてください。ちょっとしたし…

かぎ初め smelling

アトリエは明日から始まるが、今日はひとりで2018年の「初スメリングチェック」。書初めではなく、「かぎ初め」というところ。オルガンから無作為(むさくい)に選び出し香りを嗅ぐ。 今年3本目の香りは「veloutone(ヴェロートン)」。瑞々しいピーチ・フル…

インタビュー:香りのテーマについて subject and fragrance name

インタビュー:香りのテーマについて subject and fragrance name Q:日本の自然、文化、フランスの歴史、アメリカのものなど、香りのテーマや名前について調香師のあなたを導いているのは何ですか? A: 本は私の親友で、花は私の伴侶です。私は空想が好きで…

インタビュー 日本的な香水とは?  Japanese style of perfumery

インタビュー 日本的な香水とは? Japanese style of perfumery Q:前の質問にもつながりますが、それでは西洋から見たオリエンタルではなく、日本的な香りとはどんなものですか? A:日本的な香りと言うと、匂い袋や線香のような香調だけを思い浮かべがちです…

インタビュー 極東から見たオリエンタル・タイプとは Orientaltype

インタビュー 極東から見たオリエンタル・タイプとは Orientaltype Q:あなたの感じる東洋の世界と、西洋で考えるオリエンタルの違い、そしてその香調の受け止め方はどのようなものですか? A: その視点は西洋の国で捉えられているオリエンタル・東洋の世界と…

私の<ミニ>調香オルガン台 My Perfume Organ ⑤

私の<ミニ>調香オルガン台 My Perfume Organ このミニ調香オルガン台を作ったのは何時だっただろう。 2007年くらいだったかな? このミニオルガンのボトルをどうするか、素材選びにはずいぶん歩き回った。 DIYの店で10ミリのアクリルキューブを買い、革…

私の<ミニ>調香オルガン台 My Perfume Organ ④

私の<ミニ>調香オルガン台 My Perfume Organ ④ 何か一つ、新しい事業をするということは大変だ。 こんな調香オルガン台一つ作るのだって、見つけることから始まり、送ってもらうときとか、組み立てたら「図面失敗!」で、板をまた切り直しなど、大小、細々…

私の調香オルガン台 My Perfume Organ ③

私の調香オルガン台 My Perfume Organ ③ 自作の調香オルガン台。 下の部分は、一枚の板からカットした。 その設計図をしばらく探していたのだが、ちょっと見当たらないので残念だ。 設計図と言っても、方眼紙をつなぎ合わせて、そこに手書きで実寸大の図面を…

私の調香オルガン台 My Perfume Organ ②

私の調香オルガン台 My Perfume Organ ② 初めは、調香オルガン台の上の棚だけがあった。 この上置き棚は、同じ形で5台くらい作ったものの最後の一台だ。 20年以上前、初期のバージョンは、白いペンキや、チークの明るい茶色を塗ったものもある。縦横の比率…

私の調香オルガン台 My Perfume Organ ①

私の調香オルガン台 My Perfume Organ ① 香料がまるで鍵盤のように並ぶ、これを調香オルガン台という。 私が作った、私のオルガン台。 2001年のことである。 アトリエに来た人は、みなこのオルガン自体が私の手作りだと聞くとびっくりする。 まるで、も…

マトリョーシカと調香技術 Matryoshka doll

この仕事をするためには、この作業が必要で、この作業をするためにはこの段取りが必要。 何かしようとするたびに、その手前、そのまた手前の作業が展開されていく。 まるで、マトリューシュカのようだ。 香りをつくる場合も、調合ベース香料を何重にも使って…

香水の非常識 Bad manners

神宮前のあるカフェで、もとアシスタントのR子ちゃんと食事をした。 4人掛けのソファ席に2人で座った。店はまだすいている。席は顔のあたりまでの高さの壁で仕切られていて、私たちが席に着いた時、壁の向こうは誰も座っていなかった。 スパークリングワイン…

氷点下の香り sinjuku_gyoen

これ結構好きな写真。 雪が池の杭の上に残って点々としている。新宿御苑の母子森、雪が水の上に積もってシャーベット状になっている。

香水作りについてMAKING SENTS /IFRA

香水は何でできているのでしょう?どうやって作られるのでしょう? 多くの人が不思議に思っていることを、やさしく説明したIFRA(イフラ)のビデオがあります。わかりやすく、面白いと思いました。 ➤IFRA 作成のアニメビデオをみる→「香水作りにつ…

リフレイン・ノート refrain note

リフレイン・ノート refrain note いままですでにパルファンサトリの香水をご愛用のお客様が「新年には新しい香りを」と、新作香水プチトリアノンをお求めに、年末は多くのお客様がお立ち寄り下さった。 香水をお試しいただきながらお話していると、 「朝香…

ムエットについて mouillette ②

この白い細長い紙は、ムエット(匂い紙・scent strip,smelling-strip)といいます。香料や香水のにおいをかいで評価するための紙です。 昨日は、店頭などに並んでいるブランドの広告用ムエットを紹介しましたが、通常ラボで使うムエットは白く、細長い、少し…

ムエットについて mouillette

ムエットについて mouillette 香料や香水のにおいをつけて、香りを評価するための紙を、ムエット(匂い紙・scent strip,smelling-strip)といいます。 アトリエで調香するときや教室では、通常白い細長い紙を使いますが、ブランドの店頭にはもっと幅広の、い…

シスト Cistus ladanifer/ココリコ KOKORICO

シスト Cistus ladanifer/ココリコ KOKORICO この10年、シアー感のある香りが続いたから、逆にシストのような重く強い香りが流行り初めているのかな。 このところ食べ物と植物の話ばかりと言われたので、たまには香料のことも書いてみる。 毎年、500からの…

夏休自由研究「香水」④イメージ

香水のイメージ さて香水はどのようにできているのでしょう? まず香水のイメージを考えます。たとえば「さくら」の香りなら、「花霞」や「儚く淡いピンク」「うすい花びら」といったいくつかのキーワードに置き換えて構成を考えます。たとえば「花霞」や「…

夏休自由研究 「香水」 ③ Materials

香水の原料 古い時代、初期のころの香水は「バラやジャスミン、スミレ」などの花、「レモンやオレンジ」のかんきつ類、植物から採った香料を中心にシンプルな組み合わせで作られていました。 また、「白檀」のような木の香りや、「ムスク」などの動物性香料…

夏休自由研究 「香水」 ② way of incense

日本の香り 日本には、6世紀の仏教の伝来とともに「沈香木(じんこうぼく・じんすいこうぼく)」が入ってきました。

夏休自由研究 「香水」 ① the history of the perfume

夏休みなので、学生の頃を思い出してこんなレポートを書いてみました。 PERFUME(パフューム)の語源は、Per Fumum(ペル・フムーム)。「煙(Fumum)を通して(per)」というラテン語から由来しています。 スパイスや香草などの貴重な香料を、宗教的な儀式…

香料の安全性 イフラ The International Fragrance Association (IFRA)

香料業界では、安全性の確保のためにIFRA(The International Fragrance Association )やRIFM (Research Institute for Fragrance Material)といった自主規制を実施する組織を設立しています。 IFRAは1973年10月ベルギーのブリュッセルで…

二つの香水を混ぜて使ってもいい?Question

Q. 2種類の香水を、自分で混ぜて使ってもいいのでしょうか? A. 一般にはお勧めできません。 一本の香水は、100以上の香料で処方されています。それらは熟練した調香師によって、心地よい香りになるように、絶妙なバランスで構成されています。 ほんの十万分…

最初の香水を選ぶなら (男性編)

もしあなたが今まで香水をつけたことがなくて、試してみたいと思うなら、シェア・フレグランスと言われる、さっぱりとしたものを選んでみてはいかがでしょう。 「シェア・フレグランス」は同じ香りを分かち合える、男女共有できる香水のことで、ユニセック…

香水の匂い立ち④ラストノート(Last Note)

「匂い立ち」とは、「時間が経つにつれて香りが変化すること」です。 トップ・ノートからつづいたミドル・ノートが終わると、残香(ざんこう)、残り香(のこりが)とも呼ばれるラストノートになります。 この部分は、蒸発の遅い(沸点の高い芳香分子)でで…

香水の匂い立ち③ミドルノート(Middle  NOTE)

「匂い立ち」とは、「時間が経つにつれて香りが変化すること」です。 トップノート(TOP NOTE)に続いて、ミドルノートと呼ばれる香りが始まります。30分ほどして、香りが落ち着いてきた頃からの香りです。

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