パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

香料(こうりょう)素材のこと

スメリングチェックとスズラン muguet, lily of the valley

パルファンサトリのフレグランススクールでは、香りをおぼえたかどうか、「スメリングチェック」といって、香料名をブラインドで(隠して)嗅いで名前をあてる訓練をします。

マツタケの香り 1-octen-3-ol(amyl vinyl carbinol)

先日、早くも松茸のてんぷらを頂いた。揚げた後、縦に割ってさらに上下を二つに切ってある。いや、上下を切ったのち、縦に割ったのか。それはどちらでもよい。ほおばるとマツタケの香りがふわっと口の中に広がる。傘の方が香りが高く、軸の方は歯ごたえを楽…

かぎ初め smelling

アトリエは明日から始まるが、今日はひとりで2018年の「初スメリングチェック」。書初めではなく、「かぎ初め」というところ。オルガンから無作為(むさくい)に選び出し香りを嗅ぐ。今年3本目の香りは「veloutone(ヴェロートン)」。瑞々しいピーチ・フルー…

キュウリの漬物 ウンデカベルトール Undecavertol

ウンデカベルトール Undecavertol という香料は、明るい黄味がかったグリーン感じさせる、フレッシュなグリーンノートである。香りの中に少し感じられる酸味と塩気が青臭さとあいまって、塩もみしたキュウリや浅漬けを思い起こさせる。しかしキュウリの浅漬…

イランイラン,Ylang ylang, Cananga odorata

家で香料植物を育てている生徒のMさんが、家からイランイランの花を持ってきてくれた。前からイランイランの鉢があると聞いていたのだが、開花と教室に来るタイミングがあって、今回の対面となった。Mさんのイランイランはまだ小さな鉢でたくさんは咲かない…

クレームドカシス(リキュール)と海苔の佃煮① Dimethylsulfide

最近はお酒の香りに凝っている。特にウイスキー。それぞれの香りに対応する香料を結び付けるのだが、とても奥が深い。 それに協力してくださるのは、よく訪れる六本木のシックなお店「六本木ミズナラカスク」。 いつもはシングルモルトなどを中心に香り(と…

落ち葉の匂い ジオスミン  geosmin

雨の後の雑木林で、落ち葉を踏んで歩くと、湿った土の匂いがする。立ちのぼったアーシーな香りが、足跡とともに追いかけてくる。雨上がりの木立ちは、樹木の呼吸も一緒になっているからかな?思わず深呼吸したくなる。立ち止まり、ふわふわ積み重なった腐葉…

干し草 Hay absolute

「この麦はとてもいい麦だよ」と教えられる。何についていいのかよくわからなかったけれど、古い品種だそうだ。南仏にいたある日、近くの麦畑でのこと。麦にもいろいろある。小麦、大麦、ライ麦。そして「藁(わら)」って、よく耳にするとても身近なもの。…

ナツメグ nutmeg ムスカデ Muscadier

スパイスのナツメグは香料素材としても使われる。 ミドルからラストにかけて、芯の太いスパイスらしいスパイス。ゴムっぽいウッディー感がある。 茶色のイメージ、ユゲノールがメイン成分で、ペッパーの要素もある。オリエンタル、メンズによく使われる。 果…

ユリの木 Liriodendron tulipifera メロナール  melonal

新宿御苑のユリの木。 明治初期に植えられた樹齢140年になる巨樹は、40メートルはある。葉の濃い緑の中に隠れ、同色のつぼみは目立たないが、よくみれば 木を覆うようにびっしりとついている。 花の根元のオレンジの線がアクセントになっている。別名チュ…

氷点下の香り sinjuku_gyoen

これ結構好きな写真。 雪が池の杭の上に残って点々としている。新宿御苑の母子森、雪が水の上に積もってシャーベット状になっている。

ローズP βーphenylethylalchool

「ローズP」というのは香料の商品名で、この名前が日常的に使われる。または、慣用名としてはベーターフェニルエチルアルコール(βーphenylethyl alchool)が一般的である。 これはバラの主要な香気成分であり、多くの花の香りに含まれている。

シスト Cistus ladanifer/ココリコ KOKORICO

この10年、シアー感のある香りが続いたから、逆にシストのような重く強い香りが流行り初めているのかな。 このところ食べ物と植物の話ばかりと言われたので、たまには香料のことも書いてみる。

コモンセージ Salvia officinalis

コモンセージ。 Are you going to Scarborough Fair?Parsley, sage, rosemary and thyme,スカボローフェアにも歌われている。

ピーチ 白桃 peach γ-undecalactone

これだけ食べ物のことについて書いているのに、ピーチを書いたことがないのに気がついた。夏の岡山の巨大な白桃、おいしい~。 白桃はフレッシュなものと言う印象もあり、みずみずしく爽やかな味と香りが、口の中で溶けていくような感覚だ。

香料の安全性 イフラ The International Fragrance Association (IFRA)

香料業界では、安全性の確保のためにIFRA(The International Fragrance Association )やRIFM (Research Institute for Fragrance Material)といった自主規制を実施する組織を設立しています。 IFRAは1973年10月ベルギーのブリュッセルで…

マグノリア magnolia 香料

マグノリアの天然香料は、オレンジ褐色を帯びた液体である。希少、と言うほどではないが、あまり知られていない香料だ。また、調合マグノリアなどと間違えられやすい。

サンダルウッド 白檀 sandalwood 香料

サンダルウッド(白檀)は香水のラストノートとして重要な素材である。この木材の芯の部分を水蒸気蒸留して香料を得る。 サンダルウッドは東南アジアに生息する木で、他の植物に寄生して成長する。成熟までは60年ほどかかり、木材から香料を得られるようにな…

イチゴの香り・ストロベリー

イチゴの香り。あまずっぱい味とフレーバーは、子供の思い出とあいまってみんなに好かれる香りだ。

次世代香粧品の「香り」開発と応用 出版

このたび、先端技術・産業情報書を数多く手掛ける「シーエムシー出版」から、「次世代香粧品の香り開発と応用」が出版されました。 本書籍は15名の共著による香粧品香料の専門書で、高砂香料工業㈱の丸山賢次氏が監修されたものです。 「大沢さとり」は第一…

石鹸の香り

石鹸の香り、というのは日本人の好きな香りといわれるが、これは世代によってイメージが違う。 シルバー世代は石鹸と言えば牛乳石鹸の香り、もう少し下の世代はラックス。

石のにおい

石のにおい、石にもにおいがある?

水のにおい

昨日、雨だったから、今日は「水のにおい」について書いてみた。

鈴蘭の香り②

例えば古くはコティのミュゲ・デ・ボワ(1936)。森の鈴蘭という名の香水。

海苔と帆立とジメチルスルフィド(Dimethylsulfide)

ジメチルスルフィド(ジメチルサルファイド、Dimethylsulfide)という香料は、海苔の佃煮のにおいがする。

レモンの香り シトラール(citral)

レモンの香りの、爽やかな部分はシトラールという香料成分である。

ゼラニウム 香料 Geranium

ゼラニウムから採れる天然香料は、香水に良く使われる素材である。

ローズ・ゼラニウム Geranium

ローズ・ゼラニウムは、センテッドゼラニウムとも呼ばれる匂いゼラニウムの仲間。

これは、そのへんでよく見かけるありふれた苔。苔類は四億年の歴史を持つ、あらゆる植物の祖先で、世界中に一万種類以上を数えるそうである。

葡萄の香り メチルアンスラニレート

今ではブドウは長期間、果物屋さんでみられるようになったが、私にとっては、やはり夏の果物というイメージが強い。 小学校の頃、夏休みになると、紫色の小さな粒のブドウが出された・・・ような記憶がある。あれ、何という種類だったのかな?デラウェア?小…

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