パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

茶道(お茶を喫する)

洋書:The Book of Tea 「茶の本」 岡倉天心/黛敏郎 訳

それまでも「Kakuzo Okakura / 岡倉天心」や「The Book of Tea 茶の本」という洋書の標題にひかれて、対訳や有名な日本語訳のものも何冊か読んだものですが、古風な言葉づかいに疲れてしまい、心に残るものではありませんでした。 それは私の読解力の問題で…

Creating Hyouge/Matcha fragrance ひょうげ(旧織部)の香りのできるまで

People often ask me what comes first - the name or a fragrance. It's really case-by-case. Sometimes I decide upon a theme and the fragrance is formulated as I work towards it. On other occasions, I struggle to find an appropriate name once…

初天神、春の茶碗で毎朝の一服 tea ceremony

今年は92歳という高齢でもあり、この数年で母は茶道具をずいぶん整理してしまった。私がお茶を始めた12歳のころから、いずれ私が使うだろうと思って買い求めたものが、やがて私はお茶の道には進まないことがわかり、母はずいぶん期待外れであったろう。流礼…

初釜にて tea ceremony

足の弱った母の代わりに来はじめて、今年で18年目になりました。遠州茶道宗家(えんしゅうさどうそうけ)の点初め式にて。母も私も裏千家ですが、40年ほど前に小堀遠州顕彰会(こぼりえんしゅうけんしょうかい)が出来たときに母が入会したご縁で、今でも点…

立冬、りっとう(Lìdōng, Rittō)

今日は立冬(りっとう)。二十四節気(せっき)の第19番目である。「初めて冬の気配が現われてくる日」というが、今日のこの暖かさはどうだろう。 それでもひとつの節目として、冬に備える心の準備を始められる。 茶道の世界では、立冬の頃に炉(ろ)を開く…

「Hyouge」 Fragrance story ② ひょうげ(旧織部)の香りができるまで

よく「名前と香りのどちらが先にできるのですか?」と聞かれるが、その時々で違う。 先にテーマが決まって、香りがその目標に向かっていくこともあるし、出来上がってからしっくりくる名前を付けるのに苦労することもある。このときの作成途中の仮称は「抹茶…

「Hyouge」 Fragrance story ①世界のグリーンティノートの変遷

ヴァン・ヴェール(ピエール・バルマン)が1946年に発売されて以来、グリーンタイプはグリーンを強調したり、フローラルやシトラスに振れたりしながら今日まで続いてきた。 その中で、緑茶ノートの香水は1990年頃から始まったとされている。1999年エリザベス…

母の茶道具 独立記念日 The Declaration of Independence

日本に帰ってきてもう2週間になるというのに、まだオランダ便りが終わらないほど、たくさんの体験をした。とりあえずオランダ便りはしばらくお休みして、また日常のことなど書いてみたい。7月4日、母の毎朝の一服で、可愛い、焼き物の小箱が飾られていたので…

パリ、カンヌ、アムステルダムで毎朝の一服 teaceremony

『海外だからこそ、健康のためにも毎朝の一服は欠かせない』とはいえその仕込み、かなり大変であった。23日の渡航の中からダイジェスト版、パリから毎朝の一服。 ***** 三日目の朝、今日はいったい何日なんだ?日本との時差の中のやりとりで、頭が混乱…

茶筅(ちゃせん)the Whisk

ちゃせん、茶筅(茶筌)に近づいてよく見ると、お花の蕊(しべ)を思わせる。中心のめしべと、外周に整然と並ぶおしべたち。 4月を機に、茶筅を新しくした。穂がきれいにそろっていて気持ちがよい。 茶筅は、茶道でお抹茶を点てるための道具である。 根元を紐…

毎朝の一服 雛の袖 morning matcha green tea

2月23日は「富士山の日」。すみれの茶碗と、鶴屋吉信の「雛の袖(ひなのそで)」で毎朝の一服。 さとり「お山はまだ雪が被っておるが、里はもう春が待ち伏せているのじゃな」 与一「富士山の日から、強引に話題を持ってきやしたね!」 薄く重ねたお袖は淡い…

毎朝の一服 2017 morning matcha green tea

若い頃はきちんとお稽古をして、お茶のお手前をしたけれど、今はもうそのように改まったものでなくて、ただ日常のものとして、朝茶を点てて飲むだけである。それでも、日々味が違うのが面白いなあと思う。一口飲んだときに、「ああ、美味しい!」と心から満…

毎朝の一服 ポッキーの日 morning matcha green tea

最近の「毎朝の一服」からダイジェスト! この日は読書の秋ということで、二宮尊徳(にのみやそんとく)の茶碗を出してみた、毎朝の一服。 さとり「いいか、与一。役に立つことばかり追いかけていては、薄っぺらい人間になってしまうものじゃ。一見、役に立…

二十四節気の霜降 毎朝の一服 morning matcha green tea

今日、10月23日は二十四節気の霜降(そうこう)。露(つゆ)が冷気で凝って霜となる。鶴屋吉信の「園の菊」にて毎朝の一服。あんこを外郎(ういろう)で薄く包み、細かく砕いたかすてらがふってある。さとり「まるで菊に降りた霜のようじゃのう。」与一「そろそ…

はなひらく,Hana Hiraku ④香水のネーミング

香りを作るときに、イメージが先ですか?名前?それとも香料から決めていくのですか?そう聞かれることがよくある。それはどれも正しくて、その時々によるし、両方が追いかけ追い越しながら香りができていくこともある。「ハナヒラク」は、仮の名前があり、…

夏の毎朝の一服④ morning matcha green tea

涼しげなピンクの餡を葛で包んだ水ぼたん。鶴屋吉信。叶匠寿庵(かのうしょうじゅあん)の草庵蕨(そうあんわらび)。蕨はシダの仲間だからといって、草庵蕨(そうあんわらび)をフジュールロワイヤルと詠んだらひねりすぎか。与一「フゼア(Fougere)といえ…

夏の毎朝の一服③ morning matcha green tea

中華の桃まんじゅうを蒸籠(せいろ)でふかし、流水の茶碗で頂く毎朝の一服。与一「どんぶらこっこ、すっこっこ。川上から流れてきたんですかい?ひとつ取りに山まで行ってみたいもんで」さとり「桃李(とうり)もの言わざれと下おのずから蹊(こみち)を成す…

夏の毎朝の一服② morning matcha green tea

さとり「ほろほろと やまぶき散るか 滝の音 芭蕉」返して与一「さざれ蟹 足這ひのぼる清水哉 芭蕉」中宮寺の落雁(らくがん)「山吹」にて毎朝の一服。小学生の頃、母がよく銀座松屋で買ってきたユーハイムのアイアークーヘンを久し振りに発見。今では地味な…

夏の毎朝の一服① morning matcha green tea

夏になると、のどごしのよい冷たいお菓子が欲しくなるもの。涼しげに泳ぐ金魚のゼリーで毎朝の一服。 さとり「この近所には、昔は金魚売りが屋台を引いて来たものじゃ。」よいち「風鈴なんかも、チリンチリンとたくさんつり下げてきたりしやしたねえ...。」源…

七夕の朝の一服 Tanabata'Star Festival'

今朝、この茶碗を手に母がそばにやってきて言う。「お茶を飲み干して、この茶碗の中をじっと見ていると、なんだか宇宙に吸い込まれていくような気がするんだよ」この茶碗の銘は「天の川(あまのがわ)」。その名のとおり、瑠璃(るり)色の夜空に、天の川が…

「道(どう)」と香水①Tao & my aesthetics of perfumery

私は幼い頃から茶道、華道を学び、香道にも親しみました。また、日本の伝統文化にも触れて育ちました。これらの経験が、私のクリエーションにどのように影響してきたか、「道(どう)」についてちょっぴり考えてみました。教えられたことや、体験、今まで読…

蛍(ほたる) 毎朝の一服 Lampyridae tea ceremony

草の葉を落つるよりとぶ蛍かな 芭蕉訓、は母の雅印。若いころから道楽はしているというものの、陶芸にしても俳画にしても、上手(じょうず)から見れば下手(へた)かもしれない。本人は人に見せるつもりがないのを、ネットを見ないことを幸いに、私が勝手に…

蛇の目傘 Janome-Umbrella

母の作、蛇の目傘のお皿。本家があって、「伊万里染付傘形皿」を写したものだが、不揃いな形が愛らしく、縁のそり返しが母の工夫であるように思う。昔、栗田美術館で見たあと、たまたま「目の眼(株式会社里文)」昭和56年(1981)8月号という美術雑誌の…

鵜飼(うかい) 毎朝の一服 tea ceremony

昔懐かしい、鮎のお菓子が食べたくなった。 たぶん、このところ和菓子店でちらちらと目にしていたからだろう。 世の中に現れている季節感を、なんとなく感じているのかもしれない。 「そういえば、そろそろ鵜(う)飼いの季節・・・」 毎年この季節に、母が…

毎朝の一服  early_morning Tea

茶碗の縁(ふち)の口当たりが、お茶の味を左右する。よく言われる事だけれども、年を取ってようやく実感するところである。季節にふさわしい茶碗なら格別の味わい。例えば、志野(しの)のふっくらとした口当たりでいただく冬の抹茶。青磁(せいじ)の夏茶…

毎朝の一服 いずれあやめかかきつばた early_morning Tea

おきなあめはピンク。柔らかいがねっちりと歯ごたえもある。周りにうっすらと纏った粉がまず舌で溶けて、生地はほんのり甘い。特筆すべき香気なく、この菓子の場合、それがまた煩わしくなくてよい。味と食感と、色や形などの見た目、「おきなあめ」という名…

毎朝の一服 ひよこ early_morning Tea

今日は雨で、お庭に雀が来ない。 代わりに懐かしい「名菓ひよこ」。 子供の頃、頭から食べるかおしりから囓るか悩んで、 舐めまわしたりした思い出の菓子で毎朝の一服。 この記事をインスタグラムにアップしたら、 「まずチューします」 「やはりお尻から」 …

毎朝の一服 桜餅 道明寺 early_morning Tea

お客様の差し入れのお菓子は、毎朝五時に起きて、手ずから作られるのですって。のんこう写しの黒楽といただく毎朝の一服。

毎朝の一服 葛饅頭 塩野 early_morning Tea

雨に濡れた庭もよし、一服しながらそろそろ藤の花かと思いを寄せる。赤阪塩野のくずまんじゅう 。外はパフパフ、中は涼やか。

毎朝の一服 ミニどらやき early_morning Tea

ミニドラ。中に求肥が...。 なぜか小さいものが好きな日本人。 鈴掛のどら焼きミニ。 ☆「毎朝いただく一服」、お抹茶とお菓子を載せています。 ➤Instagram インスタグラム satori_osawa「大沢さとりの毎朝の一服」 ➤Instagram インスタグラム parfumsatori_o…

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