パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

毎朝の一服

初天神、春の茶碗で毎朝の一服 tea ceremony

今年は92歳という高齢でもあり、この数年で母は茶道具をずいぶん整理してしまった。私がお茶を始めた12歳のころから、いずれ私が使うだろうと思って買い求めたものが、やがて私はお茶の道には進まないことがわかり、母はずいぶん期待外れであったろう。流礼…

パリ、カンヌ、アムステルダムで毎朝の一服 teaceremony

『海外だからこそ、健康のためにも毎朝の一服は欠かせない』とはいえその仕込み、かなり大変であった。23日の渡航の中からダイジェスト版、パリから毎朝の一服。 ***** 三日目の朝、今日はいったい何日なんだ?日本との時差の中のやりとりで、頭が混乱…

毎朝の一服 ハチミツ honey

喉が痛いのは花粉のせいなのかと思う。 休日の朝、のどが痛くて目が覚めた。微熱もありうとうととしているうちに一日が過ぎた。 3月8日は「みつばちの日 」。(8月3日ははちみつの日だそう。)ふと思い出してひとさじのハチミツをなめなめ、毎朝の一服。 ハ…

さわらび 早蕨 Pteridium aquilinum

石(いわ)ばしる、垂水(たるみ)の上の、さ蕨(わらび)の、萌え出づる春になりにけるかも志貴皇子(しきのみこ)春の喜びを詠う歌、蕨(わらび)の歌は万葉集からただ一首。ちいさな拳骨(げんこつ)を握ったような形は赤ちゃんの手にも似て、なんだか夢をいっぱ…

毎朝の一服 雛の袖 morning matcha green tea

2月23日は「富士山の日」。すみれの茶碗と、鶴屋吉信の「雛の袖(ひなのそで)」で毎朝の一服。 さとり「お山はまだ雪が被っておるが、里はもう春が待ち伏せているのじゃな」 与一「富士山の日から、強引に話題を持ってきやしたね!」 薄く重ねたお袖は淡い…

毎朝の一服 雨水 morning matcha green tea

2月18日は二十四節気の「雨水」。うお座の始まりでもある。昨日は春一番も吹いて、春の茶碗とさくら餅のコラボにて毎朝の一服。さとり「雪から雨にかわり、積もった雪が解け始める・・・。雨水とは、『陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり』というの…

毎朝の一服 2017 morning matcha green tea

若い頃はきちんとお稽古をして、お茶のお手前をしたけれど、今はもうそのように改まったものでなくて、ただ日常のものとして、朝茶を点てて飲むだけである。それでも、日々味が違うのが面白いなあと思う。一口飲んだときに、「ああ、美味しい!」と心から満…

毎朝の一服 小雪から大雪まで③ morning matcha green tea

11月29日、もうおわかりであろう今日は「イイニク、いい肉」の日。でも、さすがにこれに関するお道具はないので、今日は久しぶりの母の志野茶碗とダッグワーズで毎朝の一服。さとり「おお、また志野を使える時期になってきたぞよ。冬となればこのふっくらと…

毎朝の一服 小雪② morning matcha green tea

11月22日からは24節気の小雪。26日ころまでは、72侯の「虹蔵(にじかく)れて見えず」という。小雪がちらつき、虹も見られなくなる頃という。私たちはこの季節の巡りあいをどれほど愛してきたのかと、こういう言葉一つにしみじみと感じてしまう。*****…

毎朝の一服 立冬から小雪まで① morning matcha green tea

「さとりちゃんのママって、たくさんお抹茶茶碗持っているのねえ」 たまたまインスタの「毎朝の一服」を目にした従妹がそう言っているという。 ほとんどはお稽古用だけど、確かに押し入れの中には、母の長い茶歴(ちゃれき)の中で、好きで集めた茶碗がある…

毎朝の一服 ポッキーの日 morning matcha green tea

最近の「毎朝の一服」からダイジェスト! この日は読書の秋ということで、二宮尊徳(にのみやそんとく)の茶碗を出してみた、毎朝の一服。 さとり「いいか、与一。役に立つことばかり追いかけていては、薄っぺらい人間になってしまうものじゃ。一見、役に立…

さとりと与一のできるまで③Satori & Yoichi

そして、今年の正月からインスタグラムに「毎朝の一服」を載せて10か月。 初めは朝のひとときに、お抹茶をゆっくり飲んで心を落ち着かるつもりだったのだが。 母の茶碗がいろいろあって、また季節のお菓子を取り合わせたりしているうちに せっかくだからと、…

二十四節気の霜降 毎朝の一服 morning matcha green tea

今日、10月23日は二十四節気の霜降(そうこう)。露(つゆ)が冷気で凝って霜となる。鶴屋吉信の「園の菊」にて毎朝の一服。あんこを外郎(ういろう)で薄く包み、細かく砕いたかすてらがふってある。さとり「まるで菊に降りた霜のようじゃのう。」与一「そろそ…

夏の毎朝の一服④ morning matcha green tea

涼しげなピンクの餡を葛で包んだ水ぼたん。鶴屋吉信。叶匠寿庵(かのうしょうじゅあん)の草庵蕨(そうあんわらび)。蕨はシダの仲間だからといって、草庵蕨(そうあんわらび)をフジュールロワイヤルと詠んだらひねりすぎか。与一「フゼア(Fougere)といえ…

夏の毎朝の一服③ morning matcha green tea

中華の桃まんじゅうを蒸籠(せいろ)でふかし、流水の茶碗で頂く毎朝の一服。与一「どんぶらこっこ、すっこっこ。川上から流れてきたんですかい?ひとつ取りに山まで行ってみたいもんで」さとり「桃李(とうり)もの言わざれと下おのずから蹊(こみち)を成す…

夏の毎朝の一服② morning matcha green tea

さとり「ほろほろと やまぶき散るか 滝の音 芭蕉」返して与一「さざれ蟹 足這ひのぼる清水哉 芭蕉」中宮寺の落雁(らくがん)「山吹」にて毎朝の一服。小学生の頃、母がよく銀座松屋で買ってきたユーハイムのアイアークーヘンを久し振りに発見。今では地味な…

夏の毎朝の一服① morning matcha green tea

夏になると、のどごしのよい冷たいお菓子が欲しくなるもの。涼しげに泳ぐ金魚のゼリーで毎朝の一服。 さとり「この近所には、昔は金魚売りが屋台を引いて来たものじゃ。」よいち「風鈴なんかも、チリンチリンとたくさんつり下げてきたりしやしたねえ...。」源…

七夕の朝の一服 Tanabata'Star Festival'

今朝、この茶碗を手に母がそばにやってきて言う。「お茶を飲み干して、この茶碗の中をじっと見ていると、なんだか宇宙に吸い込まれていくような気がするんだよ」この茶碗の銘は「天の川(あまのがわ)」。その名のとおり、瑠璃(るり)色の夜空に、天の川が…

蛍(ほたる) 毎朝の一服 Lampyridae tea ceremony

草の葉を落つるよりとぶ蛍かな 芭蕉訓、は母の雅印。若いころから道楽はしているというものの、陶芸にしても俳画にしても、上手(じょうず)から見れば下手(へた)かもしれない。本人は人に見せるつもりがないのを、ネットを見ないことを幸いに、私が勝手に…

蛇の目傘 Janome-Umbrella

母の作、蛇の目傘のお皿。本家があって、「伊万里染付傘形皿」を写したものだが、不揃いな形が愛らしく、縁のそり返しが母の工夫であるように思う。昔、栗田美術館で見たあと、たまたま「目の眼(株式会社里文)」昭和56年(1981)8月号という美術雑誌の…

鵜飼(うかい) 毎朝の一服 tea ceremony

昔懐かしい、鮎のお菓子が食べたくなった。 たぶん、このところ和菓子店でちらちらと目にしていたからだろう。 世の中に現れている季節感を、なんとなく感じているのかもしれない。 「そういえば、そろそろ鵜(う)飼いの季節・・・」 毎年この季節に、母が…

毎朝の一服  early_morning Tea

茶碗の縁(ふち)の口当たりが、お茶の味を左右する。よく言われる事だけれども、年を取ってようやく実感するところである。季節にふさわしい茶碗なら格別の味わい。例えば、志野(しの)のふっくらとした口当たりでいただく冬の抹茶。青磁(せいじ)の夏茶…

毎朝の一服 初夏のお茶 early_morning Tea

大きくて丸い葛ざくら(クズザクラ)。 中身に対して、箱がちょっと大きいのでは?と感じたのは確かだ。 案の定、持って帰る途中で中で寄ってしまい、形がつぶれてしまった。 でもお味はそのまま。 上品な甘さでおいしい。 味を表現するのは五味だから、およ…

毎朝の一服 いずれあやめかかきつばた early_morning Tea

おきなあめはピンク。柔らかいがねっちりと歯ごたえもある。周りにうっすらと纏った粉がまず舌で溶けて、生地はほんのり甘い。特筆すべき香気なく、この菓子の場合、それがまた煩わしくなくてよい。味と食感と、色や形などの見た目、「おきなあめ」という名…

毎朝の一服 ひよこ early_morning Tea

今日は雨で、お庭に雀が来ない。 代わりに懐かしい「名菓ひよこ」。 子供の頃、頭から食べるかおしりから囓るか悩んで、 舐めまわしたりした思い出の菓子で毎朝の一服。 この記事をインスタグラムにアップしたら、 「まずチューします」 「やはりお尻から」 …

毎朝の一服 葛饅頭 塩野 early_morning Tea

雨に濡れた庭もよし、一服しながらそろそろ藤の花かと思いを寄せる。赤阪塩野のくずまんじゅう 。外はパフパフ、中は涼やか。

毎朝の一服 練り切り early_morning Tea

天気も良くて、ようやく春の気分も上がる、赤坂塩野の練りきり。 やはりあか抜けているわあ。 と、思うまもなくお抹茶を流し込み、あわただしい一日の始まり。

毎朝の一服 ミニどらやき early_morning Tea

ミニドラ。中に求肥が...。 なぜか小さいものが好きな日本人。 鈴掛のどら焼きミニ。 ☆「毎朝いただく一服」、お抹茶とお菓子を載せています。 ➤Instagram インスタグラム satori_osawa「大沢さとりの毎朝の一服」 ➤Instagram インスタグラム parfumsatori_o…

毎朝の一服 カヌレ early_morning Tea

本当はゆっくり味わいたい朝の一服。 でも多忙につき一口で食べてしまう「メゾン ランドゥメンヌ トーキョーのカヌレ」哀し。

毎朝の一服 つむぎうた early_morning Tea

冬バテというのもあるそうだ。 珍しくお休みして、二日ぶりのお茶とお菓子が胃の腑にしみる。 繭(まゆ)の形の「紡ぎ詩」(鶴屋吉信)

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