パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

和のもの-日本の伝統文化

洋書:The Book of Tea 「茶の本」 岡倉天心/黛敏郎 訳

それまでも「Kakuzo Okakura / 岡倉天心」や「The Book of Tea 茶の本」という洋書の標題にひかれて、対訳や有名な日本語訳のものも何冊か読んだものですが、古風な言葉づかいに疲れてしまい、心に残るものではありませんでした。 それは私の読解力の問題で…

二十四節気 雨水 雛飾り Traditional Hina Dolls on Display

2月19日、今日は二十四節気の雨水(うすい)です。これからはひと雨ごとに暖かくなりますね。

Creating Hyouge/Matcha fragrance ひょうげ(旧織部)の香りのできるまで

People often ask me what comes first - the name or a fragrance. It's really case-by-case. Sometimes I decide upon a theme and the fragrance is formulated as I work towards it. On other occasions, I struggle to find an appropriate name once…

御霊祭りと藤娘 The Wisteria Maiden

昼間の暑気が残る中、九段下を通りかかった。にぎやかな人出に誘われて靖国神社の御霊(みたま)祭りを通ってみた。全部で3万個以上あるといわれる提灯が参道にぎっしりと並んでいる。そんな中、偶然目にとまったひとつの提灯。あれ?と思って見たのは上から…

ひな祭りHina-matsuri Girl's day②

これは三上戸(さんじょうご)の、泣き上戸君。そのほかに、笑い上戸、怒り上戸くんがいる。小さいころ兄にいじめられて泣くと「やーい、泣き上戸め~」とからかわれたものである。三人官女は、お姫様のお輿入れ(こしいれ)に随行してきたお付きの女官。後宮…

ひな祭りHina-matsuri Girl's day

昨年引っ越した新しいアトリエにお雛さまを飾った。2年ぶりである。子供の頃は母親が飾ってくれたものだけれども、自分で並べるようになるとつい出しそびれてしまう。2月が短いこともあり、ひな祭りは3月に入ってすぐであって、気が付いたときにはあまり日が…

初天神、春の茶碗で毎朝の一服 tea ceremony

今年は92歳という高齢でもあり、この数年で母は茶道具をずいぶん整理してしまった。私がお茶を始めた12歳のころから、いずれ私が使うだろうと思って買い求めたものが、やがて私はお茶の道には進まないことがわかり、母はずいぶん期待外れであったろう。流礼…

初釜にて tea ceremony

足の弱った母の代わりに来はじめて、今年で18年目になりました。遠州茶道宗家(えんしゅうさどうそうけ)の点初め式にて。母も私も裏千家ですが、40年ほど前に小堀遠州顕彰会(こぼりえんしゅうけんしょうかい)が出来たときに母が入会したご縁で、今でも点…

冬至 2018年 touji(solar term)

今日は昼の時間が一番短い「冬至(とうじ)」。子供の頃、母がよく「冬至を境(さかい)に畳(たたみ)の目一つ分づつ陽脚(ひあし)が伸びる」という言葉を使っていたのを覚えている。だがながくその意味を正しく理解していなかった。夏至(げし)を過ぎる…

京ろうそく なかむら 体験教室-4 絵付け Kyoto ⑥Candle

京ろうそく体験教室、「色かけ」に続き「絵付け」。さっき自分で赤い色をつけたロウソクに、上から絵を描いていく。目の前では若い女性の職人さんが、白いロウソクの中央に金色の菊のご紋章を描いている。1輪が16枚の菊のはなびらを、型紙もなしで大きさ…

京ろうそく なかむら 体験教室-2 製造 Kyoto④

京ろうそく体験教室、昨日からの続き。いよいよ実際に「和ろうそく」を作ってみることに。商品を作っている現場に入れていただけるということがとても嬉しい。手前にあるのは蝋型、右手には大きな鍋で温めて溶かしたロウ、奥は作業する台。この方がここの受…

京ろうそく なかむら 体験教室-1 kyoto③ Candle

昨日の鬱陶(うっとう)しい雲が見事に晴れて、冴えた青空と冷たい空気の京都。この日はあちこちに行きたくて、たくさん予定を入れてみたのだが、そのひとつがこの「京蝋燭(ろうそく)なかむら」さん。以前から「和ろうそく」にはとても興味があって、待望…

紫のスイートピー(ジャコウレンリソウ)sweetpea

スイトピーはもはや春の花ではなくて冬の花なのか?いつもの六本木のお花屋さんに花選びに行ったところ、11月だというのにもうスイトピーが入っていてびっくりした。毎年、正月明けにスイトピーが並んでいるのをお花屋さんで見ると、気持ちが明るくなって…

立冬、りっとう(Lìdōng, Rittō)

今日は立冬(りっとう)。二十四節気(せっき)の第19番目である。「初めて冬の気配が現われてくる日」というが、今日のこの暖かさはどうだろう。 それでもひとつの節目として、冬に備える心の準備を始められる。 茶道の世界では、立冬の頃に炉(ろ)を開く…

今日のお花 菊と茄子 Halloween

ようやく、移転後の新しいアトリエにも慣れ、近くのお花屋さんとも徐々に顔なじみになった。六本木あたりでは、大きなバラの花束や、胡蝶蘭の鉢を気前よく買う人が多いようだ。一方こちらは1本、2本と渋めの花を買う。はじめは気が引けたが、店主のおじさん…

秋明菊(シュウメイギク)Japanese anemone

秋明菊(シュウメイギク)は白がよい。 キク科ではなくキンポウゲ科の植物で、その姿は同じキンポウゲ科のアネモネやニリンソウなどを思わせる。 今日、10月8日の誕生花は「秋明菊」。シュウメイギクと口にすれば音も心地よい。 すっきりと伸びた細い首の上…

「Hyouge」 Fragrance story ② ひょうげ(旧織部)の香りができるまで

よく「名前と香りのどちらが先にできるのですか?」と聞かれるが、その時々で違う。 先にテーマが決まって、香りがその目標に向かっていくこともあるし、出来上がってからしっくりくる名前を付けるのに苦労することもある。このときの作成途中の仮称は「抹茶…

「Hyouge」 Fragrance story ①世界のグリーンティノートの変遷

ヴァン・ヴェール(ピエール・バルマン)が1946年に発売されて以来、グリーンタイプはグリーンを強調したり、フローラルやシトラスに振れたりしながら今日まで続いてきた。 その中で、緑茶ノートの香水は1990年頃から始まったとされている。1999年エリザベス…

重陽(ちょうよう)の節句 9th September

9月9日、今日は重陽(ちょうよう)の節句。菊の節句ともいわれる。菊は姿を愛でるだけでなく、日本では長寿や健康に良い「食」としても用いられてきた親しみのある植物である。この日、「きせ綿」といって菊の花に前の晩に綿を被せておき、そのかぐわしい朝…

パリ、カンヌ、アムステルダムで毎朝の一服 teaceremony

『海外だからこそ、健康のためにも毎朝の一服は欠かせない』とはいえその仕込み、かなり大変であった。23日の渡航の中からダイジェスト版、パリから毎朝の一服。 ***** 三日目の朝、今日はいったい何日なんだ?日本との時差の中のやりとりで、頭が混乱…

茶筅(ちゃせん)the Whisk

ちゃせん、茶筅(茶筌)に近づいてよく見ると、お花の蕊(しべ)を思わせる。中心のめしべと、外周に整然と並ぶおしべたち。 4月を機に、茶筅を新しくした。穂がきれいにそろっていて気持ちがよい。 茶筅は、茶道でお抹茶を点てるための道具である。 根元を紐…

毎朝の一服 ハチミツ honey

喉が痛いのは花粉のせいなのかと思う。 休日の朝、のどが痛くて目が覚めた。微熱もありうとうととしているうちに一日が過ぎた。 3月8日は「みつばちの日 」。(8月3日ははちみつの日だそう。)ふと思い出してひとさじのハチミツをなめなめ、毎朝の一服。 ハ…

さわらび 早蕨 Pteridium aquilinum

石(いわ)ばしる、垂水(たるみ)の上の、さ蕨(わらび)の、萌え出づる春になりにけるかも志貴皇子(しきのみこ)春の喜びを詠う歌、蕨(わらび)の歌は万葉集からただ一首。ちいさな拳骨(げんこつ)を握ったような形は赤ちゃんの手にも似て、なんだか夢をいっぱ…

毎朝の一服 雛の袖 morning matcha green tea

2月23日は「富士山の日」。すみれの茶碗と、鶴屋吉信の「雛の袖(ひなのそで)」で毎朝の一服。 さとり「お山はまだ雪が被っておるが、里はもう春が待ち伏せているのじゃな」 与一「富士山の日から、強引に話題を持ってきやしたね!」 薄く重ねたお袖は淡い…

毎朝の一服 雨水 morning matcha green tea

2月18日は二十四節気の「雨水」。うお座の始まりでもある。昨日は春一番も吹いて、春の茶碗とさくら餅のコラボにて毎朝の一服。さとり「雪から雨にかわり、積もった雪が解け始める・・・。雨水とは、『陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり』というの…

大寒:水沢腹く堅し(みずさわあつくかたし) 72 pentads

1月25日は二十四節気「大寒」の七十二侯次侯「水沢腹く堅し(みずさわあつくかたし)」一年で最も寒い時期だ。なんかもう、氷の上を渡る風って強烈。でも、北の国の人にしてみれば、東京なんかすごく暖かいらしいけれど。寒いときは暖かい時に比べて、空気が…

毎朝の一服 2017 morning matcha green tea

若い頃はきちんとお稽古をして、お茶のお手前をしたけれど、今はもうそのように改まったものでなくて、ただ日常のものとして、朝茶を点てて飲むだけである。それでも、日々味が違うのが面白いなあと思う。一口飲んだときに、「ああ、美味しい!」と心から満…

獅子舞いが来た! Japanese Lion dance

うわー、獅子舞(ししま)いなんか久しぶりに間近で見た。元旦にランチを食べていたら、鉦(かね)や太鼓、ささらを鳴らしたお囃子(はやし)が入ってきた。「あれ、これだけ?」と思ったていたら、しばらくしてから獅子舞いが登場!頭を大きく振ると思えば…

毎朝の一服 小雪から大雪まで③ morning matcha green tea

11月29日、もうおわかりであろう今日は「イイニク、いい肉」の日。でも、さすがにこれに関するお道具はないので、今日は久しぶりの母の志野茶碗とダッグワーズで毎朝の一服。さとり「おお、また志野を使える時期になってきたぞよ。冬となればこのふっくらと…

毎朝の一服 小雪② morning matcha green tea

11月22日からは24節気の小雪。26日ころまでは、72侯の「虹蔵(にじかく)れて見えず」という。小雪がちらつき、虹も見られなくなる頃という。私たちはこの季節の巡りあいをどれほど愛してきたのかと、こういう言葉一つにしみじみと感じてしまう。*****…

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