パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

二十四節気 雨水 雛飾り Traditional Hina Dolls on Display

2月19日、今日は二十四節気の雨水(うすい)です。これからはひと雨ごとに暖かくなりますね。

日本文化の香りと感覚(Scent and Sense in Japanese Culture)@チューリッヒ芸術大学講演2

9th/Nov/2018 スイス・チューリッヒ芸術大学<perfumative>にて講演しました。日本語原文です。結論香水は、目に見えず、形がないからこそポストモダンともいえる芸術になりえると思います。日本の美意識とは、まさに「形のない美」を楽しむということ。今日は、日本の感覚</perfumative>…

御霊祭りと藤娘 The Wisteria Maiden

昼間の暑気が残る中、九段下を通りかかった。にぎやかな人出に誘われて靖国神社の御霊(みたま)祭りを通ってみた。全部で3万個以上あるといわれる提灯が参道にぎっしりと並んでいる。そんな中、偶然目にとまったひとつの提灯。あれ?と思って見たのは上から…

初天神、春の茶碗で毎朝の一服 tea ceremony

今年は92歳という高齢でもあり、この数年で母は茶道具をずいぶん整理してしまった。私がお茶を始めた12歳のころから、いずれ私が使うだろうと思って買い求めたものが、やがて私はお茶の道には進まないことがわかり、母はずいぶん期待外れであったろう。流礼…

初釜にて tea ceremony

足の弱った母の代わりに来はじめて、今年で18年目になりました。遠州茶道宗家(えんしゅうさどうそうけ)の点初め式にて。母も私も裏千家ですが、40年ほど前に小堀遠州顕彰会(こぼりえんしゅうけんしょうかい)が出来たときに母が入会したご縁で、今でも点…

毎朝の一服 2017 morning matcha green tea

若い頃はきちんとお稽古をして、お茶のお手前をしたけれど、今はもうそのように改まったものでなくて、ただ日常のものとして、朝茶を点てて飲むだけである。それでも、日々味が違うのが面白いなあと思う。一口飲んだときに、「ああ、美味しい!」と心から満…

毎朝の一服 小雪から大雪まで③ morning matcha green tea

11月29日、もうおわかりであろう今日は「イイニク、いい肉」の日。でも、さすがにこれに関するお道具はないので、今日は久しぶりの母の志野茶碗とダッグワーズで毎朝の一服。さとり「おお、また志野を使える時期になってきたぞよ。冬となればこのふっくらと…

毎朝の一服 小雪② morning matcha green tea

11月22日からは24節気の小雪。26日ころまでは、72侯の「虹蔵(にじかく)れて見えず」という。小雪がちらつき、虹も見られなくなる頃という。私たちはこの季節の巡りあいをどれほど愛してきたのかと、こういう言葉一つにしみじみと感じてしまう。*****…

毎朝の一服 立冬から小雪まで① morning matcha green tea

「さとりちゃんのママって、たくさんお抹茶茶碗持っているのねえ」 たまたまインスタの「毎朝の一服」を目にした従妹がそう言っているという。 ほとんどはお稽古用だけど、確かに押し入れの中には、母の長い茶歴(ちゃれき)の中で、好きで集めた茶碗がある…

夏の毎朝の一服④ morning matcha green tea

涼しげなピンクの餡を葛で包んだ水ぼたん。鶴屋吉信。叶匠寿庵(かのうしょうじゅあん)の草庵蕨(そうあんわらび)。蕨はシダの仲間だからといって、草庵蕨(そうあんわらび)をフジュールロワイヤルと詠んだらひねりすぎか。与一「フゼア(Fougere)といえ…

夏の毎朝の一服③ morning matcha green tea

中華の桃まんじゅうを蒸籠(せいろ)でふかし、流水の茶碗で頂く毎朝の一服。与一「どんぶらこっこ、すっこっこ。川上から流れてきたんですかい?ひとつ取りに山まで行ってみたいもんで」さとり「桃李(とうり)もの言わざれと下おのずから蹊(こみち)を成す…

夏の毎朝の一服② morning matcha green tea

さとり「ほろほろと やまぶき散るか 滝の音 芭蕉」返して与一「さざれ蟹 足這ひのぼる清水哉 芭蕉」中宮寺の落雁(らくがん)「山吹」にて毎朝の一服。小学生の頃、母がよく銀座松屋で買ってきたユーハイムのアイアークーヘンを久し振りに発見。今では地味な…

夏の毎朝の一服① morning matcha green tea

夏になると、のどごしのよい冷たいお菓子が欲しくなるもの。涼しげに泳ぐ金魚のゼリーで毎朝の一服。 さとり「この近所には、昔は金魚売りが屋台を引いて来たものじゃ。」よいち「風鈴なんかも、チリンチリンとたくさんつり下げてきたりしやしたねえ...。」源…

日本的な香水とは?  Japanese style of perfumery

Q:前の質問にもつながりますが、それでは西洋から見たオリエンタルではなく、日本的な香りとはどんなものですか?A:日本的な香りと言うと、匂い袋や線香のような香調だけを思い浮かべがちですが、実際には、シンプルでトーンの軽い、花や季節感のある香りが…

七夕の朝の一服 Tanabata'Star Festival'

今朝、この茶碗を手に母がそばにやってきて言う。「お茶を飲み干して、この茶碗の中をじっと見ていると、なんだか宇宙に吸い込まれていくような気がするんだよ」この茶碗の銘は「天の川(あまのがわ)」。その名のとおり、瑠璃(るり)色の夜空に、天の川が…

「道(どう)」と香水③Japanese Art of Fragrance_'KODO'

私の香りの特徴は、一言でいえば「乾いている」ということです。甘いグルマン系の香水ならば、米や小豆を原料とするあっさりとした和菓子。バターやクリームのようなコクとは異なります。 たとえオリエンタル・タイプであっても、乾いた木とスパイス、植物系…

鵜飼(うかい) 毎朝の一服 tea ceremony

昔懐かしい、鮎のお菓子が食べたくなった。 たぶん、このところ和菓子店でちらちらと目にしていたからだろう。 世の中に現れている季節感を、なんとなく感じているのかもしれない。 「そういえば、そろそろ鵜(う)飼いの季節・・・」 毎年この季節に、母が…

今週の「毎朝の一服」⑥  early morning Tea

基本的には抹茶を飲む「毎朝の一服」が趣旨であって、おやつを食べるものではなかった。 しかし思い付きで、お菓子と一緒に写真をとって、インスタグラムにアップしているうちに、段々と面白くなってきた。 何も言わないのにも関わらず、その様子を見ていた…

毎朝の一服⑤ 節分 Setsubun 鬼は外、福は内

節分は、各季のの始まる前の日のことだから、立夏、立秋、立冬の前の日も、節分なのだけれども、今では節分と言えば立春の前の日をさす。新年は正月から始まるのが当たり前だが、お商売をしているお家の一年は節分を境にするという。節分の、今日の棗(なつ…

初天神(はつてんじん) 毎朝の一服③ Tenjin (Shinto)

初天神とは、正月25日の、その年初めての天満宮の縁日。落語の演目にもなっている。 母の部屋には、いつもは掛け軸の前に香合があるのだが、今朝は可愛い人形が置いてある。 母は月に2~3回、歳時記にちなんだ飾りつけを変えて楽しんでいる。 「1月25日は…

裏千家初釜式 2016年 Hatsugama (the first tea ceremony of New Year)

毎年1月16日は裏千家の「初釜式」前のお席には安部総理がおいでになる。今年も家元のお濃茶席で、大宗匠がご挨拶においでになり、90を超えて立ったり座ったりとおみ足もお丈夫。みなにお元気に声をかけて下さるご様子に嬉しい気持ちがする。アイドルなみに人…

半襟をつける neckpiece on a kimono

今日は、遠州流宗家の点初式。着物は白に「やり梅」の刺繍に、金のつづれ帯を合わせてみた。これは40年前の母の着物を、20年前に私のサイズに仕立て直した中でも特に気にいっている。近頃では着物を着る機会がめっきり減って、年のせいか、段取りを忘れてし…

織部焼(おりべ)Oribe 香合/ incense case 母の茶道④

これは、織部焼(おりべやき)の香合(こうごう)。形はギボウシ(擬宝珠)、ニ代目池田瓢阿(いけだひょうあ)先生の作である。二代池田先生は十年ほど前に亡くなられてしまったが、籠師(かごし)、竹芸家として作品を作られる傍ら、教室も開いておられて…

簡単!抹茶を濾す方法 tea ceremony 母の茶道③

簡単レシピ!調のタイトルにしてみたが、いたってまじめである。茶道で使うお茶は、普通の煎茶などの茶葉とは違い、碾(ひ)き臼で細かい粉に挽(ひ)いてある。そのため湿気を吸いやすく、保管したままの状態でお茶をたてると、きれいに溶けないでダマがで…

母の茶道② tea ceremony

40代の頃からだから、もう半世紀近くになるだろう。母は毎朝、お薄(おまっちゃ)を自分のために二服(二杯)たてる。来年90歳になろうとしているが、いまだに元気なのは、ひとえにこの緑のお茶によるものだろう。部屋の一角に小さなコーナーをしつらえ、誰…

茶箱(ちゃばこ)tea chest

新しい茶箱(ちゃばこ)が来た。茶箱とは、お茶の葉を保管しておくための木箱で、中にブリキや亜鉛などの金属が貼りめぐらされている。湿気を防ぎ、防虫、防臭効果もあると言うことで、昔は大切な着物、衣装やお道具類をこの茶箱にいれてしまっていたものだ…

鎌倉彫 手鏡 麻の葉模様 Kamakura-bori

鎌倉彫の手鏡。何年か前に私が「麻の葉模様」が好きだと言ったことをずっと覚えていてくださって、鎌倉彫の先生が作ってくださったもの。花柄とか、ツタ模様のような絵柄は、凝ったようにみえて、少しくらいずれても帳尻を合わせやすい。 でも、麻の葉模様の…

折詰弁当 BENTO Japanese cuisine

知人のF氏がひいきにしているお弁当を、お昼に差し入れてくれた。なにしろ美味しいから食べてみて、という。 レトロだが、小ざっぱりした包装紙を開けると「おおっ!」いろとりどりのお惣菜がたくさん入って、なんかとっても期待できそうな感じ。一見すると…

一枚流しあんみつ羊羹 Yōkan

久しぶりに訪れたGさんが、羊羹を持ってきてくれた。ダイエット中・・・とチラと頭をかすめたが、ちょうど夕方の小腹のすく時間、これは食べないわけにいかん!とばかりに早速みんなで頂くことに。 あけてびっくり、箱の中にはなんとあんみつがそのまま一枚…

かんざし 簪 KANZASHI

櫛やかんざし(簪)は、重いと髪から抜けてしまう。 そのため、べっこうや漆などの素材のものが多い。金属ではせいぜいシルバーの重さまでが普通だろう。 でもやはり、こういうちゃんとした宝飾品のかんざしも持っていたいもの。18金やプラチナを使ったもの…

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