南仏便り
つづきであるが、 この日、カンヌを出発してグラースを抜け、南仏で最も美しい村の一つと言われるグルドンへ。この村の観光案内所によると、ここは南仏アルプ=マリティーヌ県に位置するとか。 (って、車で連れてきてもらったので、場所はぼんやりとしかわ…
南仏からのお客様 それは6月の中旬、日本の私のお店に外国の男性が入ってきたことから始まる。 日本に一人旅で来たその人は、リュックを背負った軽いいでたち。奥さんに「パルファンサトリのソネットを買ってきて」と頼まれたという。 「どちらからですか?…
ムエットスタンド。匂いを評価するときに、クリップにはさんでおくもの。PCWのムエットは幅広で先がとがっている。 私のムエットはちょっとほっそりだけど。帰国後、アトリエでこんな風に使っている。 PARFUM SATORI AVEC RECONNAISSANCEPCW GRASSE FRANC…
歳月のなせるわざ。
Kennst du das Land, wo die Zitronen blühn,Im dunkeln Laub die Gold-Orangen glühn,Ein sanfter Wind vom blauen Himmel weht, Die Myrte still und hoch der Lorbeer steht? Kennst du es wohl?Dahin! dahinMöcht ich mit dir, o mein Geliebter, ziehn.…
この日、カンヌ最後の日曜日を一人ご飯では不憫に思ったか、世話になっている香料会社の社長夫妻から家のディナーに呼ばれた。こっちはまだ8時でも明るい。 うっすらと空がすみれ色になるころ、100人のパーティーもできる広いテラスにかわいいテーブルを出し…
ヴァランソル高原の農場行きについてもう5回にわたってしまった。この5日間にも、小さな村めぐりのこと、ガリマール見学、グラースのお客さんのことやボタニカルガーデンやプチ女子会など、日々書きたいことがたくさんたまっていく。 そうこうしているうちに…
カンヌから200kmほど西北西へグラースを抜け山を越えて、南仏プロバンスの盆地をサン・クロワ湖を横目に、車で2時間ほど走ったところにヴァランソル高原がある。 我々が訪ねた人はチャールズ・オブリー氏という。 250ヘクタールの彼の農場は主としてラバンジ…
とまあ、お昼ご飯を食べに行ったのであるが、いったん話を戻すことにする。 カンヌから目的地までナビを入力したにもかかわらず、幹線道路がいつのまにかなぜか畑道のようになり、完全に道に迷ったようである。 下肥を運ぶトラックがひどいにおいをさせなが…
何しろこっち(南仏)に来てから毎日、一日の内容が濃すぎる。 充実していると言えば聞こえがいいが、もう入りきらないスーツケースにパンパンにものを詰め込んだような状態だ。もちろんその分、写真を整理したりブログを書くための時間も足りないし、アップ…
やだー、ナニ?ここカワイイ♡ クリーニング店を探して道々尋ねながら来たのであるが、あまりかわいらしすぎてはじめここがクリーニング店とは思わなかった。 来た時は半分シャッターが閉まっていたので窓が隠れていた。恐る恐るのぞくと、マダムがミシンをか…
日曜日、買い出しのおばさんよろしくカンヌの朝市へ。クロワゼットのほうはあまり新鮮な野菜が売っていないので来たかったのだ。 卵とフレッシュな野菜、扁平な桃、はちみつ、ピンクのバラを買う。肉やチーズも買いたかったのだけれど、これからランチをする…
よいち「あ、こんにゃろ、何しやがる!さとりさまは2時間もかけてやっとほんのこれっぽっちの簡素な食事をつくってくださったっつうのに、横取りしようとはふてえ野郎だ!!」 さとり「『やっとほんのこれっぽっちの簡素な』はよけいだろ」 「にゃあにゃあ」…
朝、暗いうちに目が覚める 東の窓が少しずつ明るくなってくる 陽が射してくるのだ
目にも鮮やかなフランスのポピー。 ひなげし、虞美人草(ぐびじんそう)ともいう。 匂いはなく、シルクのような薄いはなびらは細工物のような印象だ。風にゆらゆらとする細いステム(茎)が、いかにもくびの細く長い美人のようである。
フレンチラベンダー
レトロなブリキ看板屋さん。
Cannes
あるところに、国一番の大富豪がおりました。
青い星のような花、ボリジ。花はエディブルフラワーで食べられる。サラダに入れたりする。
石のにおい、石にもにおいがある?
カンヌの朝 バラ色の雲(ニュアージュローズ) 毎朝、目が覚めるとき、外はまだ暗い。 ほんのしばらくして、すぐ裏の教会の鐘が鳴る。 ねぼけ眼でお湯を沸かし、熱い紅茶を飲んでいるうちに、海と半島の向こうから朝日が昇ってくる。 街はまだ闇の静けさに沈…
日本とヨーロッパでは鐘の音色が違う。
Q>なぜフランスで香水が発展していったのでしょうか? グラースが現在一番香水の名産地で知られているのは なぜなのでしょうか? A)ヨーロッパにおける香料・香水の長い歴史の中で、フランスに香水文化が花開く大きなきっかけは、中世イタリアとフランスの縁…
99ユーロ。時は金なり?
ユーチューブでご覧下さい。ここをクリック→ 「南仏の花と香料」 ==== ▶ ユーチューブ 動画 調香のデモンストレーション
そして昼下がり・・・。白昼なのに誰も歩いていない。 ランチのあと、2時半からディナーまでの朧な時間。 明るいひざしだけがまぶしい。
2010年5月23日のカンヌの月。 19時54分、蒼い空に浮かぶ月。 地中海性気候なので暖かいが、カンヌの緯度は東京より高い。この時期、夜10時近くまで明るい。 つい数日前、東京で同じ月齢の月を見た。背景の空は真っ暗で、どうしてだろうと不思議な気がした。…
カンヌの夕暮れに溶けていくシャボン玉。すみれの匂いがする。 窓に腰掛けて、ぷかり、ぷかり。坂の上から歩いてきた、おじいさんが笑いかける。 「ずっと向こうの方まで飛んで来ていたよ」 大きなユーカリの木よりも高く。右へ行ったり左へ来たり。 バッグ…
フランスから帰ってきて、もう全然荷物に手をつけられない状態だった。 WPC(世界調香師会議)では、たくさんのカタログや香料サンプルをもらったし、あとで、日本へも送ってもらうことにもなっている。 しかし、日本についた途端、こっちの用事が津波のよう…