パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

南仏便り

オランジュのローマ劇場 Théâtre antique d'Orange

滞在中のアルディッシュからほど近く、オランジュという小さな街がある。 ここは1世紀に作られた劇場のある街。 小さな凱旋門と、このローマ劇場が世界遺産で、観光資源となっている。 世界遺産にも登録されたローマ遺跡。 2000年も残っているとは、さすが石…

南仏のカントリーハウス⑤ Country life Ardèche

本当はもう、パリに移動して数日が経っている。 でも、未体験の田舎暮らしは語りたいことが満載。 もっとも感動した場所を締めくくりにしたいと思う。 カントリーハウスから少し車で走ったところに、花崗岩(かこうがん)でできた小さい山がある。 この中腹…

南仏のカントリーハウス④ Country life Ardèche

食事はいつもとてもシンプル。 ローカルな野菜と果物、少し高くても安全な食材をほんの少し買う。 加工食品はできるだけ買わない。 味付けもオリーブオイルと塩コショウ、フレッシュなバジルとか。 固いバゲットに、バターかペーストがあればそれを塗る。 昔…

南仏のカントリーハウス③ Country life Ardèche

ジュニアが桃を摘みに行くというのでついていった。 家の前の道路をはさんで、果樹園が広がる。 葡萄棚の向こうには、桃の林が幾筋も連なっている。 アプリコットと桃の匂いの違いについて話しながら、 もいで歩けば籠がみるみる桃でいっぱいになった。 そば…

南仏のカントリーハウス② Country life Ardèche

「さとり、悪いニュースだ。我々は月曜日まで電気なしの生活となった」 『えぇ?』口あんぐりの私。 「あの、それは夜は真っ暗ということですか?」 「そうだ、うちはキャンドルならたくさんある」 『ドヒャー!( ゚Д゚)』 キャンドルがたくさんあるとかの問題…

南仏のカントリーライフ① Country life Ardèche

なぜブログがアップできなかったかというと、しばらく電気なしワイファイなしの生活をしていたからである。 週末から7月14日の革命記念日まで、会社も休みだしどこも人でいっぱいだから、家族と一緒にカントリーハウスへ行かないかと誘われて、連れて行って…

南仏便り ガラスの村 ビオット Biot

ヴァァルボンや、グルドン、ムージャンなど、南仏には小さな村がいくつもいくつもあって、それぞれに可愛らしい。 石造りの淡い色合いが、バラを引き立てている。 歴史的には、海から来る侵略者に対して、砦として生き抜いてきたという厳しい時代があったの…

フランスの郵便 ポスト Post box

フランスのポストは黄色。 ブルーのマークが可愛い。 旅先からは、いつもたくさんのハガキを出す。 だから、郵便局は一番最初に場所を覚える。 切手を買うのに並んだりすることが多い。 フランスの公務員はすごくゆっくりだ。 日本の公務員はよくやっている…

カンヌの洗濯屋さん Blanchisserie Pressing

毎年来るカンヌの洗濯屋さん。 高級品を扱っている、「マリーとガイのクリーニングショップ」 マダム、暑いとはいえ、ビキニのトップにハイレグ、シースルーのミニスカート。 私より年上だと思うけど、年齢にかかわらず好きなカッコするって、なんか勇気もら…

与一から愛をこめて 南仏便り BIOT & Valbonne

「ですからね、あっしはもっと早く、たくさん登場するべきだと申し上げたでしょ?」 「なにさ、リクエストがちょっとあったからって、すぐいい気になって」 「南仏便りの人気は、(さとりさまじゃあなくって)あっしのポイントのほうが高いでやしょう?」 「…

与一出発 Go to Cannes

「12時間(フライト)+3時間(空港)+1.5時間(フライト)の、長い道中で。」 「お互いだんだん、遠い旅はしんどくなるネエ。」 「さとりさまは後ろでふんぞり返ってるだけだからいいケド」 「これで何かと気を張っているのさ。せいぜい励んでおくれ」 レッ…

美しい世代 ニュアージュローズ Nuage Rose

今振り返ると、どの年代もとても大変だったのだ。 30半ばのとき、10歳上の人に「40才になったらずっと気持ちが違ってくる」といわれ、 40半ばのときも、年上の女性に「50代っていいものよ」と諭された。 つまり、世代が上がるほどよくなっていくということ。…

南仏カンヌのオリーブの店  AL'Olivier 1822

南仏カンヌにあるオリーブオイルの専門店。 上のタンクから、ボトルに詰めてくれる。 ディスプレイもとってもキレイ。 オリーブの産地や品種によってこれだけの種類があるのだという。下の段には、ハーブが漬けこまれたオイルも並ぶ。 ヴァージンオイルは生…

ワールドカップ 2014 FIFA World Cup Brazil

2014 World Cup Brazil、フランスはもう負けてしまったので、もうこんなには盛り上がっていまい。 6月。 予選から南仏はワールドカップで騒がしく、街のいたるところで大型モニターが見られた。 カンヌのビーチにも特設スクリーンが設置され、会場に座る人も…

東京とカンヌと大嵐,Storm,

日本に台風が接近する中、今夜はてっきり大雨になると思い込んで早々に家に帰ることにした。 危機に備える本能であろうか、天気が悪いと甘いものが欲しくなるものである。 そう思って夜中に食べるべく、高カロリーのアップルパイを買ってきたというのに...。…

カンヌ、最終日② CANNES

毎日ものすごい情報量があって、仕事のことは明かせないとしても、ちょっとした行き返りの途中や休日に訪れる場所でたくさんの出会いがある。 それでも帰ってから用事がいろいろとあり、アップしたいことは山ほどあるのに時間がないー! と言い訳してみた。 …

カンヌ、最終日① ディナー CANNES

よいち「イエーイ!やりましたぜおっかさん、のりたまでやんす!」 さとり「ばかをおいい。これはトリュフのスクランブルエッグじゃないか。それにあたしはおっかさんじゃないしね!」 よいち「はあ、そういえばなんか、もみ海苔とは匂い立ちがちと違うよう…

シャガール美術館 ニース⑤ Musée national Marc Chagall

ニースのちょっと坂を上がったところにあるマークシャガール美術館。 たまたま通りかかって入ってみることにした。 お庭の中にあるこざっぱりとした建物。 素晴らしい作品の一部がこのサイトで紹介されている。シャガール美術館オフィシャルサイト, 光を取り…

ニース旧市街④ Plan du vieux Nice

ニースの旧市街は、古い建物と細い路地で出来ている。(カンヌの旧市街もそうだけど) 今日はグラースの香料会社でA・パフューマーをしているTchieさんにニースを案内してもらう。 このお店は小さいけど、家族で経営していてとてもおいしいという。 そうそう…

ボタニカルガーデン Botanical garden Mouans Sartoux

おまめのできたスイートピーは甘く香る。 可愛い植物たち。 草花があれば寂しくない。 今までに何度足を運んだことだろう。 このボタニカルガーデンは、南仏における新宿御苑だな。毎日でも、何時間でも来たいもの。 だってね、昨日と今日ではまた見えるもの…

幸せになりたい!

誰だって、幸せになりたいし、なった方がいい。 でも「幸せにならなくては」と焦ったら、幸せが足りないと思う分、苦しくなる。 みんなが「もっともっと」と幸せを求めたら、幸せの競争になってしまう。 そしたら、幸せじゃないね。 本当の早道は、今の幸せ…

フランス・アンティークの鋏 antique Paris

Paris、ヴァンヴの蚤の市で買ったアンティークのはさみ。蚤の市の小さな金物道具を扱っているお店はなかなか面白く、荷物の邪魔にならないようなものをいつも買ってくる。 くすんだ色をしていても、よくできた道具はデザインがとても優れていて、ごちゃごち…

アガパンサス アレンジ Agapanthus

砂色のピンクとちょっぴり濃い目のアガパンサスブルー。 南仏のカフェ、ディナー開店前。

蟠桃(ばんとう)Saturn Peach

扁平な桃、蟠桃(ばんとう)。7月のカンヌの市場でたくさん売られていた。 もともとは中国が原産、楊貴妃も好んだとか。 香りがよくジューシー。

ピンクのフィアット かわいい子ちゃん Fiat

ピンクのフィアット、かわいいお目目。 このまつ毛、書いてあるのではなくて生えてるの。 ほらね。 イタリアっ娘は小柄てもグラマーなのよ!

ステンドグラス 教会 stained glass

中が暗いから、なおさら鮮やかに浮かび上がるステンドグラスの光。 外からはただの暗い穴。 でも夜には旅人のために、内側から淡い光を放つのかもしれない。。。

遠来のお客様 from south france⑤ヴァルボン Valbonne

風光明媚な南仏の田舎町ヴァルボン。 名前の vallbonneの由来 は 「美しい谷(pretty valley)」から来ているそうだ。ここは内陸でカンヌよりは高地だけれど、後ろにはグルドンのある高い山があり、西側のグラースやムージャンよりは低いようだから、谷とい…

ズッキーニ,Zucchini,Courgette

ズッキーニ,(Zucchini)とは、キュウリの仲間だとばっかり思っていたが・・・。蔓に下がるのではなく、地面からこんな風に生えているとは思わなかった。葉っぱもものすごく大きい。 遠目に見て怪異な植物、ズームでぱっと撮ったのだが、あとでもっとたくさ…

遠来のお客様 from south france④ヴァルボン Valbonne

おとといのつづきであるが、 そして鷲巣村のグルドンを出た私たちは、真南に山を下りヴァルボンへ。ここは村というより、もう町の風情。カンヌとグルドンの中間に位置している。 ちょっとぶらついた後、レストランでランチにする。今日のお勧めプレートはパ…

遠来のお客様 from south france ③Gouldon グルドン

グルドンの香りのお店。ウインドウにあるかわいい赤ちゃんの靴が気になる。 食べ物に賞味期限があるように、話のネタにも(自分の中での)消費期限がある。未公開の記事の卵はいくつも用意しておくのだが、忙しさに紛れ、あるいは新しい書きたいことが重なっ…

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