・茶道(お茶を喫する)
毎朝の抹茶。 朝起きると、(特にアルコール分の残る翌朝など)、のどが渇いていて、この苦くすがすがしい抹茶を飲みたくなる。 少し大服(おおふく)にたっぷり点(た)てて喫す。 初めのころは、お干菓子をつまむだけだったのに、母が何かと用意してくれて…
毎年1月16日は裏千家の「初釜式」前のお席には安部総理がおいでになる。 今年も家元のお濃茶席で、大宗匠がご挨拶においでになり、90を超えて立ったり座ったりとおみ足もお丈夫。 みなにお元気に声をかけて下さるご様子に嬉しい気持ちがする。アイドルなみに…
今日は、遠州流宗家の点初式。 着物は白に「やり梅」の刺繍に、金のつづれ帯を合わせてみた。 これは40年前の母の着物を、20年前に私のサイズに仕立て直した中でも特に気にいっている。 近頃では着物を着る機会がめっきり減って、年のせいか、段取りを忘れて…
国宝の志野(しの)茶碗「卯花墻(うのはながき)」の写し・・・のつもりだそうである。 「母の茶道⑦日本陶芸倶楽部」で、母の陶芸道楽について書いたが、これは母の焼いた志野茶碗。下の赤い土がうっすらと透けて、灰色の模様もやわらかな味わいである。 サイ…
この志野(しの)のお茶碗は、古いものの写しではあるが母の作品である。 「志野の茶碗は60歳を過ぎて使うもの、と言われたものだ。今はそんなことあまり気にしないみたいだけど・・・」 そういいながら、母は朝のお茶をたててくれた。 -若い頃には似合わなく…
昨日の続きであるが、私が横入りして母のお手前のペースが狂ってしまったため、翌日は「続きお薄(うす)」とは別に、盆点(ぼんだ)てでお抹茶を点(た)ててくれた。 お茶の四方山話(よもやまばなし)は、その場面にならないと出てこないもので、本を読ん…
茶道で「朝茶(あさちゃ)」、といえば朝のお茶事のこと。 また、「朝茶は二杯」というように、朝のお茶は1杯ではなく、2杯飲むものということわざがあるが、こちらは煎茶のことのようだ。 ここでは「朝に抹茶を飲む」という意味で、「朝茶」ということばを…
木の名札を読んで「カジノキ」とあった時、ふとこの葉を使った手前(てまえ)を思いだした。 梶の木の葉は、切れこみが無く卵形のこともあるし、葉が裂けて3つになったり、かしわもちを包む葉の様に5つに分かれることもある。 このカジノキの大きな葉は、茶…
スタッフのH子嬢のお母さまが、手作りおはぎを持ってきてくださった。 黒い塗りの箱を開ける。スタッフから、「わあーきれいー」と歓声があがる。 外がもち米で中が小豆のおはぎはたまに見るけれど、これはさらに、ピンクのお花を模したしゃれた作り。 お味…
これは、織部焼(おりべやき)の香合(こうごう)。 形はギボウシ(擬宝珠)、ニ代目池田瓢阿(いけだひょうあ)先生の作である。 二代池田先生は十年ほど前に亡くなられてしまったが、籠師(かごし)、竹芸家として作品を作られる傍ら、教室も開いておられ…
簡単レシピ!調のタイトルにしてみたが、いたってまじめである。 茶道で使うお茶は、普通の煎茶などの茶葉とは違い、碾(ひ)き臼で細かい粉に挽(ひ)いてある。 そのため湿気を吸いやすく、保管したままの状態でお茶をたてると、きれいに溶けないでダマが…
40代の頃からだから、もう半世紀近くになるだろう。母は毎朝、お薄(おまっちゃ)を自分のために二服(二杯)たてる。 来年90歳になろうとしているが、いまだに元気なのは、ひとえにこの緑のお茶によるものだろう。 部屋の一角に小さなコーナーをしつらえ、…
蛍篭(ホタルカゴ)という意匠の中次(なかつぎ) 薄茶器、抹茶の入れ物の一種。 薄茶器全体が、蛍篭(ほたるかご)を表している。夏草に止まる蛍が、黒い漆の上に描かれ、明滅している。黒に黒なので、遠目には紅い点しか見えない。よく見れば闇の中にも翅…
16日は遠州流御宗家の点初式(初釜)でした。 朝からの雨、しっとりと濡れたお庭がとてもきれいです。 玄関脇には七草の飾りがさりげなくて素敵でした。 この日はグレーに白の綸子(りんず)を着ています。
気がつけばもう1週間、 16日は裏千家の「初釜式」であった。前のお席には安部総理もおいでになられた。 今年も大宗匠のお顔を拝見しご健勝のご様子に安堵する。 初けずりのお茶杓は毎年干支にちなんで銘をつけられる。 今年は午年(うまどし)。うすれゆく記…
年が明けたと思ったらもうすぐ節分。日々の速さに驚いてしまう。15日は遠州流、16日は裏千家と、 先週はお家元の初釜が続き慌ただしく過ぎてしまった。 毎年、お祝い膳を頂いた後、干支の入った板と口取りの器を持ち帰る。十二支も3順目、板も器も一つづつ増…
いつも1階のサロンで抹茶をいただいているので、たまには11階のアトリエでもお薄(うす)を立てましょうということになった。 「このたびは~ 私が点(た)てます~ 」お茶を習っていたH子嬢が点(た)ててくれることになった。 家からおかあさまが造ったとい…
ほっと一服。 開けたての新しい抹茶で、L子ちゃんの立てた「お薄(うす)」はおいしい~。
16日は茶道裏千家の2013年の初釜式にお招きしていただいた。
道には昨日の雪がまだ残っている。ぞうりでは心もとないと思い、下駄をはいていくことにした。 家を出るとよく晴れて、思ったよりは暖かい。 先に見えるのは桜のようだ。冬に咲く、十月桜かと思う。
寒色系の金平糖(こんぺいとう)をあじさいの葉に乗せてみた。 なんとなく気分がさっぱりしない雨の一日。6月のお薄茶の干菓子としていかがかと。実はこれは母のアイデアで、いつもちょっとした遊びを取り入れている。
昨日は市谷加賀町の裏千家の初釜式。 裏千家お家元の初釜に母が伺いはじめてから40年あまり、京都も伺ったが東京はそのころは四谷麹町にあった。
遠州流御宗家で今年も点初め(たてぞめ・お初釜のこと)に伺わせて戴いた。 昨年は先代が旅立たれて、また今年のお勅題が「岸」ということもあり、お席の工夫もいつもとは少し異なっていた。 「喪」のお道具はないが静謐な空気のしつらえで、新しい年の初め…
いままではいつもコーヒーだったのだけど、ときどきは、打ち合わせに見えたお客様にも抹茶をお出ししている。皆様とってもおいしいとおっしゃる。
このお茶碗は浅く口が広いので、本来は夏用の茶碗だ。冬だと早く冷めてしまう。
せっかくだから、L子ちゃんとお茶のプチお稽古?をしようということになった。 といっても何かかしこまったことではなくて、サロンの朝の始業のときに、お薄を「立て出し」で戴こうというだけのことだ。
今朝は母のお手前をちょっとのぞいて、横からお薄を一服(杯)頂戴する。 朝の「続きお薄」は、いつもは母ひとりで二椀飲むので量は少なめ。
辰砂(しんしゃ、cinnabar)とは本来、鉱物の硫化水銀(HgS)である。 赤い塊の結晶で、中国の辰州で産出されたことからこう呼ばれた。 焼き物の「辰砂(しんしゃ)」は、この鉱物を使うわけではないようだが、色合いからこのように呼ばれるらしい。
今日は、朝一で新宿御苑のチャノキを撮りに行った。ついでに、のどが渇いたので御苑内の楽羽亭という茶室でお薄茶をいただいてみた。
八十八夜を過ぎると、新茶の時期になる。毎年この新茶を送って下さる方がいて、「ああ、もう夏が近づいているんだなあ」と感じる。