・秋の花・植物
秋の赤い実、オオツリバナ。 多少暑くても、緑の中に赤い実が見つけられるようになると、もう秋が来たと思う。 遠目にはマユミかな?と思ったけれども、近づくと実が5つに裂けているし(マユミは4つ)、実のつき方も殻の外側にぶら下がっている様子が、マ…
うれしいとき。 わたしのこころのなかの 白い小魚がピチピチと跳ねる。 だからくすぐったくて。 そうなの。くちびるがピヨピヨって、 囀りはじめることもあるよね。 だって嬉しいのに、照れくさいときは、ささやかによろこぶよりほかないもの。
今日は雨でいけなかったけど、今週の紅葉(もみじ)、新宿御苑。 縮んで黒くなった葉が多くなり、もう紅葉(こうよう)の見納めか。 カエデだけでなく、サクラも、イチョウも、華麗に装ったと思えばさっぱりと脱ぎ捨てる。 上はキレイに色づいたハナノキ。(…
紫式部という植物は、花よりも実の方がよく目立つ。 冬に近づいて、花の少ない時期だから余計なのだろう。
これは大菊花壇。子供の頭ほどもある立派な菊は、一本の苗の頂点の一輪を大きく育てる。 新宿御苑の菊壇展、歴史のあるこの展示会は、日本庭園の各所に趣の異なる菊を配置し、散策しながら楽しめるようになっている。 きれいに並べられ、囲ってあるので近く…
秋に咲く桜の種類はいくつかあるが、このコブクザクラも10月~11月にかけて咲く。 小ぶりで愛らしい八重の桜。 桜の原産地であるネパールではもともと秋に咲いていた。それが長い年月をかけてネパールから中国へ、そして日本へ渡る間に、春咲くようになってい…
鳥のホトトギスは不如帰と書き、植物のほととぎすは杜鵑草と書く。 花にある斑点模様が鳥のホトトギスの胸にある模様と似ているのがこの名の由来である。 侘びた、味わいのある10月の茶花。 夏の終わりから咲き始めてはいるが、秋のさびしい景色の中にこそ存…
このところすっかりブログをアップするのが間遠になってしまったのは、忙しさに加え、新宿御苑がお休みだったこともあるかもしれない。といいわけしてみる。 デング熱の拡散防止のために長く閉苑していた新宿御苑が、先週くらいからようやくオープンになった…
今年もまた、金木犀(きんもくせい)の季節がやってきた。 きんもくせいの香りは、幼い頃の記憶に繋がっている。 秋の透明な空気の中、甘いこの香りが漂うと、ランドセルを背負って走った通学路を思い出すって書くのは毎年のこと。 こんな風に香りに昔を懐か…
今日は二十四節気の大雪(たいせつ)。 本来なら「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也(暦便覧)」とあるように、紅葉(こうよう)も終わっているころ。 今年は寒くなるのが遅かったから紅葉も遅れているようで、東京はまだこの週末くらいは楽しめそうだ。 …
コブクザクラ。 少しこぶりの八重がとても愛らしい。花弁の先の切れ込みが深いので、よりプリーツィな感じ。 ジュウガツザクラと同じころ、秋から冬にかけて咲く。 一輪の中に雌しべが何本かあり、果実が複数できるので子福者というような由来らしい。 春の…
雨のあと、何もなかった草はらにニョキニョキと生える小さなキノコ。 一日で出現するなんて、不思議。 そして、こんな日当たりのよい場所ではまた1日くらいで消えてしまうだろうキノコ。 どこからかやってきて邪魔にもならずいつの間にかいなくなる。でも、…
「民さんは野菊のような人だ」 「野菊の墓」(伊藤左千夫)の中で政夫が言う有名なセリフである。 ノコンギクがそれと定かではないが、野にも山にも咲くありふれた小さな花は、派手ではないがどことなく品がある。薄紫の一重のこのノコンギクの姿が、素朴で…
今日、新宿御苑の温室でフジバカマの鉢植えを見た。 入口の所に2-3の絶滅危惧種の植物と一緒に置いてあったのだ。 「ああ、フジバカマだ・・・」 足早に通り過ぎようと通った時に、思わぬ甘い香りが漂っているのでびっくりした。 思わず近づいて香りを吸…
セイタカアワダチソウとアキノキリンソウ、どっちがどっちか名前をいつも間違えてしまう。この、頭頂部あたりに花の房が放射状にたくさんついているのがセイタカアワダチソウと思われる。 背が高くなって花が小さな粒の粟(あわ)のようだから?それとも泡の…
この3年間で一番きれいに撮れたホトトギス。 天気の良い日の日当たりは光が強すぎてきれいに撮れないけど、木陰はかえっていいみたい。 こういう不思議な形の花を見ると、つくづくと自然の妙味を感じてしまう。またこの名前の付け方がいいなあ。 「橘の香を…
台風のせいでもうとっくに散ってしまっただろう萩(ハギ)の花。 七草にも読まれている萩はピンクの優しい秋の花である。 萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花 マメ科の花らしく、一輪をよくみれば藤(フジ)やエニシダの花とよ…
萩(はぎ)の花 尾花(おばな) 葛花(くずばな) 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなへし) また藤袴(ふじばかま) 朝貌の花 (万葉集・巻八 1538) 青い五弁の星の花。 七草の朝貌(あさがお)は桔梗を指すという。 いまにもはじけそうに膨らんだキキョ…
ミズヒキという。細い線のような茎に、数ミリ卵型の赤い蕾が点々とつく。 日陰に咲く地味な花なのでつい見過ごして、花を開くのをじっくり見たことがなかったが暗い中にちょうど陽がさして鮮やかに目を引いたので気が付いた。 「あかまんま」という植物をま…
ヒガンバナ、白花種 赤い花はもう終わりかけている。
つきくさに、ころもはすらむ、あさつゆに、ぬれてののちは、うつろひぬとも 万葉集 月草尓 衣者将揩 朝露尓 所沾而後者 徙去友
アゲラタムの小さな蕾から糸のような花びらが伸びて、遠くから見るとふんわりとした紫の雲のようだ。 かっこうあざみ(郭公薊)ともいう。キク科植物。
少しうす暗い林の地面近く、ヤブマメは船のような細い形の花は、蔓性の、マメ科の植物である。小さな花だがはっとするような青。 水引とヤブマメの、赤と紫が絡み合うように咲いているのが、まるで着物の柄のようだ。 しっとりと美しい。
シュウメイギク(秋明菊)は、名前と違って菊の仲間ではない。学名にも入っているように、アネモネと同じキンポウゲ科の植物である。 匂いはあまりない。無いと言ってもいいと思う。
とうとう、昨日の嵐でキンモクセイが散ってしまった。うーん、日曜日にやっぱりくればよかった。。。小さな花たちがオレンジ色に地面を染めて、また一年の眠りに入る。おやすみ、キンモクセイ。
カタバミなんて、あまり目を引かない道端に咲くつまらない花・・・。と思ったらこんな派手な種類もある。 ブラジル原産のピンクのカタバミ、オキザリス・トライアングラリス。大きな三角の紫の葉がとても変わっている。
秋のバラ咲き乱れる新宿御苑のローズガーデン。 風に乗ってふわりふわりと甘酸っぱいバラの香りがやってくる。 秋のバラは香りがいい。
ペンタス Pentas夏から秋にかけて咲くアフリカ原産の花。 花壇に行儀よく並び、明るく、派手な割に背景になってしまう。舞台の群舞は、華やかであっても目だっていはいけない。 そんな花。 つい立ち止まって気を惹かれるような趣(おもむき)が感じられにく…
キンモクセイ(金木犀)の香りは、花の香りの中でもっとも遠くまで届くそうである。なぜそうなのか?をまじめに研究している香料会社もある。 新宿御苑では、バラも、タイサンボクも、ジンチョウゲもクチナシも、風に乗って遠くまで、どれもよく匂うけれども…
「ムラサキシキブ」の名の通り、秋になると鮮やかな濃い紫色の実が鈴なりにつく。こんもりとした感じの低い木は、この美しい色の果実でたくさんの細い枝をしならせるのだ。 初夏、この木には淡い桃色の花がさく。秋の派手な実に比べて地味な花であまりめだた…