パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

・カンヌ

南仏便り16 Truffle トリュフ  番外編

この日、カンヌ最後の日曜日を一人ご飯では不憫に思ったか、世話になっている香料会社の社長夫妻から家のディナーに呼ばれた。こっちはまだ8時でも明るい。 うっすらと空がすみれ色になるころ、100人のパーティーもできる広いテラスにかわいいテーブルを出し…

南仏便り-11 Blanchisserie Pressing

やだー、ナニ?ここカワイイ♡ クリーニング店を探して道々尋ねながら来たのであるが、あまりかわいらしすぎてはじめここがクリーニング店とは思わなかった。 来た時は半分シャッターが閉まっていたので窓が隠れていた。恐る恐るのぞくと、マダムがミシンをか…

南仏便り 7 カンヌ マルシェ Cannes

日曜日、買い出しのおばさんよろしくカンヌの朝市へ。クロワゼットのほうはあまり新鮮な野菜が売っていないので来たかったのだ。 卵とフレッシュな野菜、扁平な桃、はちみつ、ピンクのバラを買う。肉やチーズも買いたかったのだけれど、これからランチをする…

マシュルームノート 菌類の香り mushroom

キノコやカビといった、菌糸類の香りは懐かしく、後ろめたいような気分にさせる。 ここに苔や羊歯(しだ)も含めて、このにおいの思い出は、どことなく幼い秘密を含んでいる。 ==== 花や果実の明るい香りは誰でも好き・・・、そして好きだと堂々と言える。で…

四人の泥棒の酢  Vinaigre des quatre voleurs

伝染病で人が死に絶えた家。 誰はばかることなく中に入って荒らす四人の泥棒たちがいた。なぜ彼らは病気に感染しなかったのか。 中世ヨーロッパでは繰返しペスト(黒死病)が流行し、多数の死者が出た。まだ病気の原因が目に見えない細菌やウィルスだとわか…

コモンセージ Salvia officinalis

コモンセージ。 Are you going to Scarborough Fair?Parsley, sage, rosemary and thyme,スカボローフェアにも歌われている。

レトロなブリキ看板屋さん/Tin Signs

レトロなブリキ看板屋さん。

cannes

Cannes

鐘 the Bells

日本とヨーロッパでは鐘の音色が違う。

シエステ

そして昼下がり・・・。白昼なのに誰も歩いていない。 ランチのあと、2時半からディナーまでの朧な時間。 明るいひざしだけがまぶしい。

蒼い月

2010年5月23日のカンヌの月。 19時54分、蒼い空に浮かぶ月。 地中海性気候なので暖かいが、カンヌの緯度は東京より高い。この時期、夜10時近くまで明るい。 つい数日前、東京で同じ月齢の月を見た。背景の空は真っ暗で、どうしてだろうと不思議な気がした。…

WPC(World perfumery congress)その後・・

フランスから帰ってきて、もう全然荷物に手をつけられない状態だった。 WPC(世界調香師会議)では、たくさんのカタログや香料サンプルをもらったし、あとで、日本へも送ってもらうことにもなっている。 しかし、日本についた途端、こっちの用事が津波のよう…

フランスの赤ちゃんは早く生まれる?

「ねえSATORI、日本人は、妊娠期間が長いって本当?」 PCWのパフューマー、クラリスは今おなかに赤ちゃんがいる。去年来た時は、すらりと背が高いというイメージだったが、7月に誕生を控えて、今はふっくらと輝くようだ。 彼女が昔カナダに留学していた時、…

World Perfumery Congres 世界調香師会議

会議では、1階に世界中の香料会社のブースがあり、カンヌ映画祭の受賞会場と同じ場所では、講演会が開かれている。

カンヌ海岸ぶらぶら歩き

よいち「日本晴れ、じゃねえ、カンヌ晴れでやんスねえ」 さとり「休みだからってうかうかしてらんないよ、今日は1週間分の食料の買い出しなんだから。」 よいち「くいもののことにかけちゃあ、さとりさまはオニでやんすよ~」 よいち「水やワインの液体もの…

バラのテーブル 南仏 カンヌ

おやおや、ちゃんとお掃除もしないで・・・、というわけじゃない。

加齢臭と呼ばないで その1 <2-ノネナール nonenal>

香料の素材は、いいにおいとは限らない。 香水用の香料は1000種類からあり、(その他、洗剤用などを入れれば3000種類から5000種類にもなる)バラの花のような麗しいものから、動物の檻のような臭いまである。芳香から異臭まで、いろいろだ。 加齢臭の原因と…

in reverse gear

in reverse gear I wanted to go back again,to recapture the moment that had gone, even the sun would be changed in the sky casting another shadow ... ...There was something chilling in the thought , something a little melancholy, and lookin…

工具の魅力 41

工具の魅力 使い込んだ古い道具、とりわけよく手入れされた工具には惹きつけられる。 いつもの朝は野菜や果物、生花の市場なのだが、 月曜日だけアンティークの市が立つ。 朝の待ち合わせはこの市場の反対側。グラースの会社に行くために、車に乗せて行って…

坂の上には 40

坂の上には この道を抜けて あの角を曲がったら どうなっているのだろう? 先へ先へ きっと何かあるに違いない知りたい知らなかったことを 教えて知らないということを

PANERAI Classic Yachts Challenge -その1  38

9月、フランス滞在中にカンヌでヨットレースがあった。 時計の「パネライ」がメインオフィシャルスポンサー。ヨーロッパ各地から由緒ある大小たくさんのヨットが集まる

地中海を望む 36

怖いー。 もう、足がガクガク。ひとりなのに、思わず声に出てしまう。

「星の王子様」と日没 33

「ぼくは日没がとっても好きなんだ。日没を見に行こうよ」 プチ・プランスは寂しくなると日の沈むのを見に行くのだった。1日に44回も見たこともある。彼の星はとても小さくて、わずかに椅子を引くだけでいつでも日没が見れるのだった。 「それじゃ、1日に44…

満ちていく月 カンヌからパリへ 32

カンヌでの初めの1週間は連日嵐が続き、雷と豪雨の音に不安な夜を過ごした。朔(さく)を過ぎて、南仏の穏やかな気候が戻り、日の入りとともに現れる美しい月の形に心をとらわれた。 日ごと月の出は遅くなり、大きくなり、夜空にぽっかりと浮かんだ。古来、…

カンヌの空と光と太陽と 31

カンヌの空があんまりきれいだから ==== 青に朱に、刻々と表情を変える 洋上の雲は風を孕んで 夜明け前、一瞬空が燃える 獰猛な顔 嵐の予感 抜けるような青 南仏の記憶-1

The memories in a precious box 27

When there is an intention,it is not usually very pleasant . When we take a picture, and we care too much about the public eyes , the picture often ends up being a disappointment.

パソコンが壊れて 南仏便り 25

「オー・ララー?!(おやまあ)」「親分、てえへんだ」「親分じゃないでしょが!」

宝飾店ワインの夕べ 22

10月初めの南仏の夜は、まだ爽やかで心地よい。パリへ発つ前夜、ワインの夕べというパーティーに誘われた。

暁光と黄昏(ぎょうこうとたそがれ) 19

毎朝、起きるとき外はまだ暗い。ほんのしばらくして、すぐ裏の教会の鐘の音が鳴る。

休日の過ごし方 16-2 おいしいお店

観光案内を出て、途中、ソフトクリームを立ち食い。もー、ひとりだから好きなようにほっつき歩けてたまらない。

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