ブランド香水コレクション
イソブチルキノリンは、ドライなウッディ、スモーキー、タバックの香気を持つ。 この香料は、1880年ころ発見された。1919年のキャロンの「タバブロン」、1924年のシャネル・「キュイドルシー」、1944年のロベルトピゲの「バンディ」に使用されている。 「ア…
アルページュは、音楽用語の「分散和音(アルペジオ)」の意。 シャネルの5番とともに、モダンフローラルの双璧と呼ばれた。 シャネル5番がアルデハイドを前面に出したのに対して、アルページュはジャスミン主体のフローラルで、アルデハイドを優しく包み込…
千鳥格子の柄に包まれた、ディオールの最初の香水、Miss Dior(ミスディオール)。パッケージデザインは、いま見てもむしろモダンで洗練されている。 この名前は、第二次大戦後、パリに大挙して訪れるようになったアメリカ人を、フランス人が皮肉ってつけられ…
10月2日~5日、パリでニッチフレグランスのエクスポジションがありました。
空気が冷たく乾燥してくると、重たい香りもきれいに匂い立つようになる。秋から冬にかけては香水を楽しむのによい時期だ。
これを書くために、アンティークバージョンの香りを少しつけてみる。うっとり。
雑誌に載っていた一枚の写真は、夢を具体化してみせた。
シャネルの5番は、1921年の発売以来、20世紀の香水市場において常にトップの座にいつづけた驚異的な香水である。
1940-50年代、ジャックファットはクリスチャン・ディオールとともに戦後のパリ・モード界に君臨する。偉大なデザイナーには、いろいろなタイトルがかぶせられる。ディオールは「モードの神様」、ジバンシーは「モードの神童」、サンローランが「モードの帝…
パリの夏は夜9時半ころまで明るくて、少しづつ少しづつ青みを帯びていく。インクを流したような紺色から、完全に真っ暗になるまでのあいまいな時間。昔は街角にガス灯が灯ったに違いない。
「タバコの煙にはたくさんの有害物質が含まれている」「副流煙の害」など、いまやネガティブな情報には事欠かない。
タバックタイプの「煙草の香り」は煙の臭いと思われがちだが、まだ火をつける前の葉っぱの匂いだ。
ブロンド色のタバコ キャロン 1919発売
この項を、フレーバー(食と香り)か、植物(花と香り)か、どこのカテゴリに入れるか迷った。 (広げていけば、文学にも、調香の講義にも入りそうだ。)
昨日に続いて昔のポスター。こちらは石鹸のようだ。なんともロマンチックで、色遣いがきれい。
この香水のポスターは本当に大好き!
「夜、ちょうど夜明け前、あえてさよならと言えずに、私はあなたのところに帰ってくるから」ウォルトの昨日の5つの香水をつなげて言うとこうなる。
その香水の名はジュ・ルビアン。「再会」の意味をもつ。
コティのパウダーケースはいろいろなデザインがあり、エンボスのような立体的な印刷になっている。写真は、その柄見本。
コティ Cotyのパウダーケース。デザインはラリック。
つい最近、香水の授業が終わった後のことである。 一人が千代紙の束を持ってきていた。一緒になって「この柄はかわいい」とか「この色合わせはいけない」とか好き勝手にいっているうちに盛り上がっちゃって、みんなで遊んでいた。 「ねえねえ、これ見てー!…
モリナールは1849年にグラースとパリに設立された古い香水ブランド。エポックメイキングになるような香水はないが、昨日の香水瓶は有名だ。今日もつづけて同社のものを紹介。
モリナール(MOLINARD)のモリナール・デ・モリナール(Molinard de Molinard)の香水瓶。
ロジェガレのJADE(ジェード・翡翠・ひすい)は、ヨーロッパで東洋趣味が流行した時代に生まれた香水のひとつ。
名前はFolie Bleur 「青い狂気」1930年発売。
ランコムのMAGIE(マジー)。1946年発売のこの香水は魔術という意味。 ==== 匂いはその名の通り、魔術的なオリエンタル。バルサム、レジンがたっぷりで重い。 少しひねった形のフラコンはバカラ製。ラインがとても美しい。高さは14cm。 新しくランコムで似た…
香水の名前は時々、ネガティブワードを使う。「ポワゾン」は毒、「エンヴィ」は嫉妬、「アディクト」は中毒。香水には魔力があるからだろう。
アンティーク香水の専門書には必ず載っている名品。手に入れた時はうれしかった。
<L'INTERDIT 1957>ユベール・ド・ジバンシーは、ジャックファット、ロベール・ピゲ、スキャパレリで修行をしたあと1952年に独立、24歳にして「モードの神童」とよばれました。1959年にジョルジュサンクにお店を移転。オードリー・へップバーンの映画衣装を…
ブランド紹介 コティ コティは調香師としての訓練を受けていないにもかかわらず、独創的な香水を次々と生み出しました。というより、受けていないからこそ、枠にはまらず、斬新なアイデアを実現できたのでしょう。 1904年、ル・ジャック・ミノーというバラの…