パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

フレグランス メイキング・ストーリー making story

シルクイリスのできるまで。 Silk Iris,

パルファンサトリには、イリスを主題にした香水が2つあります。シルクイリス(Silk Iris)とイリスオム(Iris Homme)です。先に生まれたのはシルクイリスです。長い間、ミューズとして私の心にいた女性をイメージして作りました。

Mizunara-ミズナラ- 水楢の木を探して 番外編

2018年の5月、赤城山にミズナラ林を訪ねた時のことである。書きかけのまま置いてあった原稿をまた思い出してゆるく書いている。(そのため文体が最近のものとちょっと違う)雨の中、葉の開いたミズナラの樹をみんなで探し探して午後もだいぶ過ぎてきた。夢中…

ミズナラ -Mizunara- のできるまで モルト・コアベース

ミズナラ -Mizunara-ができるまで2015年秋、「水楢佳寿久/MIZUNARA CASK」というオーセンティックなバーに入った瞬間に、お店を満たすウッディな香りと、樹齢500年の水楢材のカウンターに魅了され、そしてさまざまなウイスキーの香りの違いを体験し、とても…

MizunaraCask -ミズナラカスク-

「ミズナラができるまで」の一部は、昨年の発売後のブログでアップしましたが、一年が経ちさまざまな思い出などもよみがえり、また何回かに分けてお伝えしたいと思います。きっかけは、「水楢佳寿久/MIZUNARA CASK」というオーセンティックなバーに初めて行…

新緑の風薫る Mizunara -ミズナラ-  1周年!

ミズナラ -Mizunara-の新作発表会から一年。国内外を問わず、たくさんの方にご愛用頂き、とても嬉しく思っております。みなさまどうもありがとうございました。

Creating Oribe /Matcha fragrance 織部の香りのできるまで

People often ask me what comes first - the name or a fragrance. It's really case-by-case. Sometimes I decide upon a theme and the fragrance is formulated as I work towards it. On other occasions, I struggle to find an appropriate name once…

Mizunara-ミズナラ-

名前を知らなければただのゆきずり。名を呼ぶことで、その植物となじみになる。 調べるほどに縁ができていく。雑木林を歩けば、楢(ナラ)とか橅(ブナ)とか樫(カシ)とか椎(シイ)とか椚(クヌギ)とか、存在だけ感じているし、彼らに囲まれているという…

Mizunara-ミズナラ- 水楢の木を探して③

下へと向かう前に、大沼の湖畔をぐるりと車で巡れば対岸に緑が見える。しかしそれは、一足先に芽吹いた楓などほかの樹が中心のようだ。黄味が強すぎるし整いすぎている。イメージのなかの、もっと輝くような新緑の光景とは異なる。軽い失望のなか、雨は強く…

Mizunara-ミズナラ- 水楢の木を探して②

赤城山の観光シーズンはどこもとても混んでいるらしいが、ゴールデンウィークが終わった雨の日曜日のためか、ほとんど人がいない。道々、引率の I さんが、縦に裂けた樹皮を指し示し「これが水楢(ミズナラ)ですよ」と教えてくださる。我々も次第に木立の中…

Mizunara-ミズナラ- 水楢の木を探して①

5月に入り、アトリエで仕事をしているとすでに汗ばむような夏日が続いていた。窓の外を眺めながら遠い水楢(ミズナラ)の林を想う。ずっと焦がれたその場所に行く日が近づいていた。今年の4月の平均気温は21度と、例年に比べ5度~6度高いと聞いていたので、5…

Mizunara-ミズナラ- 新作香水の発売に寄せて

ミズナラ香水の構想 2年半前、初めて「水楢佳寿久/MIZUNARA CASK」というオーセンティックなバーに入った瞬間に、お店を満たすウッディな香りと、樹齢500年の水楢材のカウンターに魅了され、そしてさまざまなウイスキーの香りの違いを体験し、とても心を動か…

「織部」Oribe Fragrance story ② 織部の香りができるまで

よく「名前と香りのどちらが先にできるのですか?」と聞かれるが、その時々で違う。先にテーマが決まって、香りがその目標に向かっていくこともあるし、出来上がってからしっくりくる名前を付けるのに苦労することもある。このときの作成途中の仮称は「抹茶…

「織部」Oribe Fragrance story ①世界のグリーンティノートの変遷

ヴァン・ヴェール(ピエール・バルマン)が1946年に発売されて以来、グリーンタイプはグリーンを強調したり、フローラルやシトラスに振れたりしながら今日まで続いてきた。その中で、緑茶ノートの香水は1990年頃から始まったとされている。1999年エリザベス…

バラ色の雲、ニュアージュローズ Fragrance story

南仏のバラ色の雲、ニュアージュローズという名の香水。人工的でなく、かといってアロマのようなシンプルなブレンドとも違う。質のよい香料を「過不足なく」丁寧に組み合わせた「処方」、それが命題。パルファンサトリの香水は全部で19種類。たくさんの作品…

ハナヒラク、Hana Hiraku  第⑧話<完結>

こうして、香水「ハナヒラク」ができる途中には紆余曲折(うよきょくせつ)があり、2016年10月15日にようやく世に送り出す事が出来たのである。今朝はお礼がしたくなり、気が付けば新宿御苑の朴(ホオ)の木に向かっていた。透明な秋の日を浴びて、…

ハナヒラク、Hana Hiraku⑦処方と香料その3 チュ-ベローズTuberose

チューベローズは肉食系の香りだ。チュベローズと口ずさめば、名前の音の響きは可愛らしく、白く可憐な姿からは、清らかな乙女を想像しそうだ。しかしその花に近づき匂いを吸えば、ぽってりと濃厚なミルク・ラクトニック感、アニマリック感があり、グイグイ…

ハナヒラク、Hana Hiraku⑥ ,処方と香料absolute&essその2

ハナヒラクのドライ感を出しているのはカモミールブルー。とても個性的な香りのこの香料を、常識外れと言われるような量を入れた。多量のカモミールに多量のジャスミンをぶつけることで「力(ちから)」のバランスを取っている。カモミールは小さなキク科の…

ハナヒラク、Hana Hiraku⑤ ,処方と香料absolute&essその1

「ハナヒラク」はホワイトフローラルのこっくりとしたラクトニックな香りと、フルーティな甘さ、味噌や醤油の鹹(しおから)さとドライなアニマルノートが骨格になっている。この不思議な香りを心地よく表現するために、天然の花の香料を、種類も量も贅沢(…

はなひらく,Hana Hiraku ④香水のネーミング

香りを作るときに、イメージが先ですか?名前?それとも香料から決めていくのですか?そう聞かれることがよくある。それはどれも正しくて、その時々によるし、両方が追いかけ追い越しながら香りができていくこともある。「ハナヒラク」は、仮の名前があり、…

ハナヒラク、Hana Hiraku ,朴(ほお)の木の葉③Magnolia obovata

朴(ほお)の木の学名はMagnolia obovata、(マグノリアオボヴァタ)オボヴァタというのは、ラテン語の「倒卵形」という意味である。卵を逆さにしたようなこの大きな葉の形から学名は由来している。この楕円の葉は30~40センチあり、比較すればこの木の雄大…

ハナヒラク、Hana Hiraku ,朴(ほお)の木の花②

初夏に咲く朴(ほお)の木の花。子供の頭くらいはあるこの巨大な花は、崇高(すうこう)と言ってもいい。遠くに木の姿が見えるころから、香りはすでに届いている。あたり一帯に拡散しているのだ。しかし私は近づき、(触らずに)カップを抱えるようにして、…

はなひらく、Hana Hiraku 、その時。パルファンサトリフレグランスストーリ-①

凍(い)てついて固くしまった地面の上を、風は漂流し、取り付く島もない。それは確かに死んでしまったようにみえるけれども、涸れてしまわなければ、過ごせない季節がある。秋に落ちた枯れ葉の、またその下の、前の前の落ち葉の積もったその下には、ひっそ…

キンモクセイの香水 ソネット Sonnet / osmanthus

キンモクセイの季節にはまだ少し早いのですが、今日は金木犀の花を思わせる熟れた黄金桃と一緒に、「ソネット」の写真を撮ってみました。パルファンサトリのキンモクセイの香り「SONNET (ソネット=叙事詩/小さな詩)」。「ソネット」は、子供時代の幸…

ニュアージュローズのできるまで② 南仏、グラースのローズ・ド・メ

南フランス、グラースにある植物園では5月にバラが盛りとなる。

ニュアージュローズができるまで① バラ色の雲

南仏のバラ色の雲、ニュアージュローズという名の香水。2011年。

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