パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

2018-01-01から1年間の記事一覧

アトリエでフルーツパーティ Grapefruit_and_Peach

アトリエのおやつタイム、今日はピンクグレープフルーツとピーチ。 スタッフのK君がていねいにむいてくれた。K君は料理が上手である。 思わず、 「わ、フルーツパーティ♡」 と感動するH子嬢。 白いお皿にきれいに並べられて色美しい。。 おやつを食べながら…

土用 ウナギひつまぶし Unagi Hitsumabushi

麻布十番「はなぶさ」のウナギは蒸しておらず、関西風に一気に焼き上げるのだとか。そのため、身がしっかりしているので、うな重よりも「ひつまぶし」のほうが食べやすいとお店の方にお勧めされた。これは連れの若い衆がたのんだひつまぶしの大盛。すごい迫…

空蟬(うつせみ) ecdysis of a cicada

7月上旬、通勤途中の道路に脱皮したばかりの蝉(セミ)を発見する。 歩道と車道を隔てるように並んだ、コンクリートの円柱の途中にしがみついていた。 まだ羽の脈が淡い緑色をしていて、ゆうべ生まれたばかりのようだ。目が黒々としてあどけなく見えるのは、…

御霊祭りと藤娘 The Wisteria Maiden

昼間の暑気が残る中、九段下を通りかかった。 にぎやかな人出に誘われて靖国神社の御霊(みたま)祭りを通ってみた。 全部で3万個以上あるといわれる提灯が参道にぎっしりと並んでいる。 そんな中、偶然目にとまったひとつの提灯。 あれ?と思って見たのは上…

Perfumes The Guide 2018 (English Edition)

We are proud to announce that 9 of our fragrances are listed in the 'Perfumes The Guide 2018' written by Luca Turin &Tania Sanchez and 5 among them (Hana Hiraku, hyouge(formerly Oribe) , Silk Iris, Sakura and Satori) are rated as 4 stars. …

次世代香粧品の「香り」開発と応用 普及版出版!High_technology‗information

次世代香粧品の「香り」開発と応用 普及版出版! 2011年刊 "次世代香粧品の「香り」開発と応用" の「普及版」がシーエムシー出版よりこのたび発売されました! - 香料デザイナー、製品企画者向けに、国内外、各分野での消費者の最新嗜好動向と 「香り」の持…

フウラン、風蘭、富貴蘭、Vanda falcata

フウラン、風蘭、富貴蘭、Vanda falcata そのお客様から、「風蘭(ふうらん)」という、良い香りのするお花の話は以前から伺っていた。 「こんど花の咲く時期に持ってきますよ」とおっしゃって、6月のはじめにお預かりした時は、まだ緑の細い葉と、細いうど…

匂いの帝王、そしてパルファン・ル・ギド Perfume the Guide/Luca Turin

匂いの帝王、そしてパルファン・ル・ギド Perfume the Guide/Luca Turin この数年間で最も幸せなニュースがお客様によってもたらされた。いわく、「香水ガイドをみてパルファンサトリを知り、興味をもって来ました」とのこと。 よくよくお話を聞いてみると、…

パルファンサトリ★4つの高評価! 「匂いの帝王」が世界中の香水を評価する『世界香水ガイド』

Perfumes The Guide 2018 (English Edition) Kindle 「匂いの帝王~天才科学者ルカ・トゥリンが挑む嗅覚の謎~」(チャンドラー バール著) 2008年、2010年に続き出版した「香水ランキングガイドブック」の第3弾の英語・キンドル版がこの程(2018/6…

Mizunara-ミズナラ- 樹木鉛筆

アトリエの大きなテーブルにいつも出しておくペンが壊れてしまったので、代わりの筆記具を何にしようか、お茶の時間にみんなで考えていた。お客様がいらしたときに、安っぽいペンを使っていただくのは嫌だね、とかいいながら「鉛筆はどうだろう」という話に…

新宿御苑 Shinjukugyoen

新宿御苑 Shinjukugyoen 森が必要。 そも散歩に行こうと思ったときから、ケアは始まっていたのであり、森に一歩踏みこめば、その安らぎにすっぽりと抱えられ、心の荷物をゆだねてしまえる。 雨上がりの森の小道、せせらぎの小さな音ともつれあうように、細か…

香水のまとい方 レイヤー Mizunara-ミズナラ-

香水のまとい方 ミズナラとレイヤー(かさね付け) 男性の肌には、レザー感のあるアニマリックな本来の香りがあります。ミズナラのラストノートにあるドライアンバーは、その肌の香りになじんでセンシュアルに香ります。ぜひ胸元にスプレーして、素肌から香…

アルヴォ ペルト'鏡の中の鏡'庭園美術館 Spiegel im Spiegel

香りもそうなのですが、音を聴いているとそこに集中して、心を委(ゆだ)ねられるので気がつけば余計なことを考えずにいる自分がいます。日曜日、旧朝香宮邸(きゅうあさかのみやてい)庭園美術館コンサートにお誘い頂き、松田理奈さんの素敵なヴァイオリン…

Mizunara-ミズナラ- の名を呼べば

Mizunara-ミズナラ- の名を呼べば 名前を知らなければただのゆきずり。名を呼ぶことで、その植物となじみになる。 調べるほどに縁ができていく。 雑木林を歩けば、楢(ナラ)とか橅(ブナ)とか樫(カシ)とか椎(シイ)とか椚(クヌギ)とか、存在だけ感じ…

ヤマモモの香り 楊梅皮 山桃 Morella rubra

久しぶりの休日、本屋からの帰り道、シャラシャラという水の音が聞こえた。ビルの敷地を切り取るように造られた、公園のせせらぎに惹(ひ)き寄せられる。しばらくたたずみ水流音に耳を傾けていると、頭の中も洗い流されるような感覚があり心地よい。 小流れ…

Mizunara-ミズナラ- ④ 水楢の木を探して-3

Mizunara-ミズナラ- ④ 水楢の木を探して-3 下へと向かう前に、大沼の湖畔をぐるりと車で巡れば対岸に緑が見える。 しかしそれは、一足先に芽吹いた楓などほかの樹が中心のようだ。黄味が強すぎるし整いすぎている。イメージのなかの、もっと輝くような新緑…

Mizunara-ミズナラ- ③ 水楢の木を探して-2

Mizunara-ミズナラ- ③ 水楢の木を探して-2 赤城山の観光シーズンはどこもとても混んでいるらしいが、ゴールデンウィークが終わった雨の日曜日のためか、ほとんど人がいない。 道々、引率の I さんが、縦に裂けた樹皮を指し示し「これが水楢(ミズナラ)です…

Mizunara-ミズナラ- ② 水楢の木を探して

Mizunara-ミズナラ- ② 水楢の木を探して 5月に入り、アトリエで仕事をしているとすでに汗ばむような夏日が続いていた。窓の外を眺めながら遠い水楢(ミズナラ)の林を想う。ずっと焦がれたその場所に行く日が近づいていた。 今年の4月の平均気温は21度と、例…

最新作「Mizunara -ミズナラ-」 5月28日 本日発売!

★2018 年5月28日(月) 本日発売! ミズナラ /パルファンサトリ香水のご紹介 parfum-satori.com フレグランスブランド'パルファン サトリ'の新作『Mizunara』は、ミズナラの「新緑の風」と 「芳醇な樽」の香りが組み合わされた、男性におすすめのフレグラン…

Mizunara-ミズナラ- ①香水の構想

Mizunara-ミズナラ- ①香水の構想 2年半前、初めて「水楢佳寿久/MIZUNARA CASK」というオーセンティックなバーに入った瞬間に、お店を満たすウッディな香りと、樹齢500年の水楢材のカウンターに魅了され、そしてさまざまなウイスキーの香りの違いを体験し、と…

Mizunara-ミズナラーパルファンサトリ新作香水展示会開催中

-パルファンサトリ新作香水展示会開催中- New Perfume Exhibition 「MIZUNARA-ミズナラ-」のさわやかで芳醇な香りを、調香師大沢さとりよりプレゼンテーションさせていただくとともに、発売に先駆けて香りをお試しいただけます。 会期: 2018.5.19 (土) -…

新緑の風薫る 新作 Mizunara -ミズナラ- 誕生 5月28日発売

★2018 年5月28日(月) 発売 フレグランスブランド'パルファン サトリ'の新作『Mizunara』は、ミズナラの「新緑の風」と 「芳醇な樽」の香りが組み合わされた、男性におすすめのフレグランスです。 ミズナラの樽で熟成されたモルトの特徴的な芳香は海外から…

新作香水「Mizunara ーミズナラー」がニュースになりました!Fragrantica

「Fragrantica(フレグランチカ)」に新作香水「ミズナラ」掲載 フレグランチカにいち早く新作香水「Mizunara ーミズナラー」が取り上げられました! 「FRAGRANTICA」New Fragrances > Mizunara Our new fragrance "Mizunara" was featured on FRAGRANTICA. …

クスノキの花 楠木 Cinnamomum camphora

雨上がり、新緑の初夏の道を歩いていると、青臭い強い匂いが、細かい花と一緒に降ってくる。 このあたりは大きなクスノキの樹が多いので、いっせいに咲いているのだろう。 この香気のベースにある匂いに、なにか懐かしいものを感じていたが、それは昔の洗濯…

スイカズラ、忍冬、ハニーサックル honeysuckle

スイカズラ、 忍冬、ハニーサックル。でも言葉の音が好きなのは、スペイン語のマドラセルバ(madreselva)。 昔すんでいた家の庭にはぼうぼうと咲いていたが、久しぶりに身近でみて懐かしい想いにふける。 流れるような茎のラインがきれい。 はじめつぼみだ…

ツルニチニチソウ 蔓日々草 Vinca major

ツルニチニチソウの青い花がこの時期咲いている。公園の植え込みや庭のフェンスなどに、濃いグリーンを背景に、パッチリとした藍色が映えてきれい。1輪をアトリエに飾ってみた。最近はこんな野の草を入れるのが気楽でよいと思っている。ツルニチニチソウ,蔓…

ラ コゼット パフュメ 『人生を輝かせるローズの秘密 & ローズの香水の調香体験』rose

「ラ コゼット パフュメ(La causette parfumée)」は、フランス語で「香りのおしゃべり」という意味。 4月22日、香水サロン スティル エ パルファン主宰 地引 由美様が主催する「第12回 香りのおしゃべり会」の講師としてお招きいただきました。 テーマは「人…

藤(フジ)の花 Wisteria floribunda

「あのみごとな藤棚(ふじだな)はどうなっただろう」と懐かしく思い浮かべている。アトリエが六本木に越してから、すっかり新宿御苑から縁遠くなってしまった。 しかしよくしたもので、今度はアトリエの近くの路地をちょっと入ったところの家の塀ぎわに、流…

ツタ,蔦,IVY

丸裸だった大使館の壁に、ある日、針のようにちいさな突起があると思ったらみるみると膨らんで、次の日には小さな葉が開いています。薄茶色のもやのようだったあたりは、すでに生き生きとした緑に覆われて、春の開きはめまぐるしくて、嬉しいやら哀しいやら…

懐かしのタイプライター typewriter

「赤いバケツのオリベッティ」そんなキャッチフレーズが蘇(よみがえ)る。タイプライターの形の、これはロール型のメモ帳入れなのである。アトリエの近く、「六本木AXIS(アクシス)ビル」の1、2階には素敵な輸入インテリア雑貨のお店がある。そこで見つけて…

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