パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

新宿御苑 Shinjukugyoen

新宿御苑 Shinjukugyoen 森が必要。 そも散歩に行こうと思ったときから、ケアは始まっていたのであり、森に一歩踏みこめば、その安らぎにすっぽりと抱えられ、心の荷物をゆだねてしまえる。 雨上がりの森の小道、せせらぎの小さな音ともつれあうように、細か…

香水のまとい方 レイヤー Mizunara-ミズナラ-

香水のまとい方 ミズナラとレイヤー(かさね付け) 男性の肌には、レザー感のあるアニマリックな本来の香りがあります。ミズナラのラストノートにあるドライアンバーは、その肌の香りになじんでセンシュアルに香ります。ぜひ胸元にスプレーして、素肌から香…

アルヴォ ペルト'鏡の中の鏡'庭園美術館 Spiegel im Spiegel

香りもそうなのですが、音を聴いているとそこに集中して、心を委(ゆだ)ねられるので気がつけば余計なことを考えずにいる自分がいます。日曜日、旧朝香宮邸(きゅうあさかのみやてい)庭園美術館コンサートにお誘い頂き、松田理奈さんの素敵なヴァイオリン…

Mizunara-ミズナラ- の名を呼べば

Mizunara-ミズナラ- の名を呼べば 名前を知らなければただのゆきずり。名を呼ぶことで、その植物となじみになる。 調べるほどに縁ができていく。 雑木林を歩けば、楢(ナラ)とか橅(ブナ)とか樫(カシ)とか椎(シイ)とか椚(クヌギ)とか、存在だけ感じ…

ヤマモモの香り 楊梅皮 山桃 Morella rubra

久しぶりの休日、本屋からの帰り道、シャラシャラという水の音が聞こえた。ビルの敷地を切り取るように造られた、公園のせせらぎに惹(ひ)き寄せられる。しばらくたたずみ水流音に耳を傾けていると、頭の中も洗い流されるような感覚があり心地よい。 小流れ…

Mizunara-ミズナラ- ④ 水楢の木を探して-3

Mizunara-ミズナラ- ④ 水楢の木を探して-3 下へと向かう前に、大沼の湖畔をぐるりと車で巡れば対岸に緑が見える。 しかしそれは、一足先に芽吹いた楓などほかの樹が中心のようだ。黄味が強すぎるし整いすぎている。イメージのなかの、もっと輝くような新緑…

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