パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

センニンソウ 仙人草 Clematis terniflora

これはどうみてもセンニンソウ,仙人草。 白い小さなクレマチスだが、日本のものだと思っていた。 南仏の山で見るとは思わなかった。 白い、雪のようなブッシュ。 蘂が特別長い。 これは、新宿御苑のセンニンソウ。 ちょっと趣が違うかな。

うれしいとき。ジャスミン,jasmine

うれしいとき。 わたしのこころのなかの 白い小魚がピチピチと跳ねる。 だからくすぐったくて。 そうなの。くちびるがピヨピヨって、 囀りはじめることもあるよね。 だって嬉しいのに、照れくさいときは、ささやかによろこぶよりほかないもの。

ナンバンギセル 南蛮煙管 Aeginetia indica L

ナンバンギセル。 ススキの根に寄生して生えてくる小さな植物。 昨年は時期が外れたのか見ることができなかった。 やや萎(しな)びて見えるのは、今年は暑かったせいだろうか、それとも時期が遅かったせいか。 思いのほかわさわさと生えている。 そして、3…

スッポン 鼈 Soft-shelled turtle

スッポンが伸びている。 暑くて疲れちゃったのかなあ。 7月はフランスに行って致し、8月はあまりにも暑すぎて外へ出られなかったから、本当に久しぶりにきた新宿御苑。 あまり花のない季節だけれど、ひととおり巡回をしようと歩いていたところ、スッポンに会…

舌切り雀 Tongue-Cut Sparrow

「舌切り雀」は昔に繰り返し読んだ民話で、本の絵柄は今でも覚えている。 ちっちゃい頃、裁縫箱の横で遊びながら、母が糸切りハサミを使っているのをよく見たものだ。 そこへ兄がやってきて、「うそをつくと、このはさみで舌を切られちゃうんだよ」っていう…

夏から秋へ イリスオム Iris Homme

あっさりとしたシトラスから軽く始まり、時間の経過とともに、ミドルノートからラストノートまで、イリスの優しい香りが穏やかに香り続けます。 タキシードを羽織るようなハンサムな香り。プレシャス7月号にも取り上げられた、女性にも人気の香りです。 イリ…

パリのマダム MADAME CHIC

マダム シック。 58~78歳のパリのすてきなマダムたちの写真集。撮影はパリ在住のフォトグラファー、YOLLIKO SAITOさんによる。 タイトルどおり、登場するマダムたちはシックでファッショナブル。どなたも生き生きとした笑顔が美しい。そしてとてもカッコいい…

言葉について考えてみた Pegomasにて

哀しみの陰に情緒がやどり、情操が育つ。 日本は情緒の国である。日本の特別な言葉の中で、日本の情操が育つ。 言葉は服のようなものだから 、人と関わるのであれば裸ではいられない。 言葉を飾るなと言うけれど、それは自分の感じたことや、言いたいことと…

ウサギとカメ The Tortoise and the Hare

ちょっと見リアルな人形なので、写真を見て本物だと思った人もいるようだ。 これは昨年の夏、グラースの香料植物園で買ったカメの置物。 ラボにおいて帰ったら、ちゃんと今年も飾ってくれていた。 私がスローだというのは自覚しているが、人に言われてはちと…

体験講座フレグランス鑑賞会 秋 9月13日(日)Fragrance school

10月開講のフレグランスデザイン講座(9月16日募集締切)受講をご検討の方、フレグランスが好きな方は、フレグランス鑑賞会にお越しください。 この夏、大沢がパリでリサーチした、話題の香りや日本未発売の香水、名香といわれる香りをとりまぜながら、ゆっ…

ベビーリング babyring

とてもお世話になった方の、お孫さんの誕生祝に作ったパールのベビーリング。 1階のジュエリーの先生に作ってもらったもの。 あっさりしたデザインだけれど、大人の指輪と同じようにひとつづつ手作りで作られている。 大人と同じすぎて、比較物が無いと小さ…

干し草 Hay absolute

干し草 Hay absolute 「この麦はとてもいい麦だよ」と教えられる。 何についていいのかよくわからなかったけれど、古い品種だそうだ。 南仏にいたある日、近くの麦畑でのこと。 麦にもいろいろある。小麦、大麦、ライ麦。 そして「藁(わら)」って、よく耳…

干し草ロール Hay 南仏便り外伝

「干し草ロール」というらしい。 南仏の道路を走っていると、畑にこんな円筒形のものがたくさん転がっている。 とても牧歌的な風景。 車の窓から思わず写真を撮るが、いつも遅い。 大地が広いからあまり気がつかないが、車は思いのほかスピードが出ているの…

ボタニカルガーデン Les jardins du Musée International de la Parfumerie

MOUAN SARTOUX にある小さな植物園。 毎年、必ずここを訪れる。 できれば毎日来たいところ。 でも今年は1ヶ月遅かったし、何しろ酷暑の中雨が降らなくて、花も少ないしあまり元気が無い。 そんな中、ミント類はよく咲いている。 これはペニーローヤル。 みん…

パリの教会 St Michel, St. Julien le Pauvre,Square René-Viviani

4時の約束に、シャトレーから歩いてサンジェルマンデプレへ向かう。 パリ4時と言えばもっとも暑い時間帯。 5キロのリュックと背中の間はぐっしょりと汗に濡れて、頭がぼうっとしてくる。 実はもうとっくに日本に帰ってきている。 まだフランスの思い出深い…

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