パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

体臭が気になる・・・

体臭が気になる・・・ 汗ばむ季節、なんとなく自分のにおいが気になる人が多い。 もちろん、清潔にするのはよいことだ。でも、世界的に見てもこんなにきれい好きの国民はなかなかいない。 日本では普通にしていても充分に清潔。 あまり気にし過ぎて、ごしご…

ルート66、マザー・ロード

かつてのアメリカのメインストリートとして、シカゴからロスまでつながる4000kmの道、ルート66。 国道66号線(U.S.Route66)は、ハイウエィ66とも呼ばれる。スタインベックの「怒りの葡萄」の中では、The Mother Road(マザー・ロード)と名づけら…

クチナシの白い花  ガーデニア

季節の花が咲くたびに毎度毎度、ああ、もう1年たっちゃった、と思う。 くちなし、ガーデニアは白い肉厚の花特有の、クリーミィでボリューム感のある香りがする。日がたつにつれ、茶色に枯れてきて、匂いもアニマリックになっていく。 ジャスミン調の香り。 …

黒船来航から「幕末史」 半藤一利

小さな壷の中で醸成し醗酵し発熱していく。 だれかがかき混ぜなければ腐り崩れていってしまう。それはいつも、外から杓子をつっこんで掻きまわす必要があるようだ。 一つの国が転機を迎える時は、そんなものなのだろう。 時代小説や歴史小説が好きでよく読ん…

ミサンガの花 パリ・ブシコー公園

名前の知らない花は、いくらでもある。これは、「恋人たちのミサンガの花」と勝手に名づけてしまった。 甘く、いい匂いがする。常緑樹だろう。葉の形は月桂樹とか、シキミとか似てるし、花の色や姿はちょっとづついろんな植物に似ているような気がするけどな…

この花なに?

自然と言うのは、不思議なものを作る。 なんなんだろー?エリザベス(カラー)をしたパグのようにも見えたりして。 植物の形、花はいつも人の目から見て美しいとは限らない。まして、不思議なというのも勝手な感想で、自然から見たらごくあたりまえの形なの…

蒼い月

2010年5月23日のカンヌの月。 19時54分、蒼い空に浮かぶ月。 地中海性気候なので暖かいが、カンヌの緯度は東京より高い。この時期、夜10時近くまで明るい。 つい数日前、東京で同じ月齢の月を見た。背景の空は真っ暗で、どうしてだろうと不思議な気がした。…

桐 ポローニャ Paulownia 2

桐と言えばむしろ、桐材として箪笥や、美術品の箱のほうが、よく知られているかもしれない。花は実物より、家紋や花札の柄で、モチーフとしてよく目にする。 パリでも南仏でもいたるところで桐の花を見た。とてもポピュラーな花なのに、フランスでは木材とし…

桐の花 ポローニャ Paulownia

桐の花は高い所に咲く。だから、花の匂いを知らない人が多い。 ここ、パリのルクサンブルグ公園は桐の林があり、紫の雲の様である。日本では、こんなにいっぱいの桐の花を見たことがない。 紫の、思いのほか華やかな花だ。空が青く光が強いから、よけいに発…

シャボン玉 Les Bulles

カンヌの夕暮れに溶けていくシャボン玉。すみれの匂いがする。 窓に腰掛けて、ぷかり、ぷかり。坂の上から歩いてきた、おじいさんが笑いかける。 「ずっと向こうの方まで飛んで来ていたよ」 大きなユーカリの木よりも高く。右へ行ったり左へ来たり。 バッグ…

ケイト・グリーナウェイ(Kate Greenaway)

日曜日のカンヌの海岸。蚤の市を冷やかしながらぶらぶら歩いていて、見つけた。 小さい古い絵本。絵のかわいらしさと大きさ、いい感じの古びた加減。こんな小さいのに、思いのほか高かったのだけど、 なんとも愛らしくてつい買ってしまった。 日本に帰ってき…

WPC(World perfumery congress)その後・・

フランスから帰ってきて、もう全然荷物に手をつけられない状態だった。 WPC(世界調香師会議)では、たくさんのカタログや香料サンプルをもらったし、あとで、日本へも送ってもらうことにもなっている。 しかし、日本についた途端、こっちの用事が津波のよう…

南仏の可愛いお店 ムージャン

南仏のグラースからほど近い、ムージャンの村。小さくておとぎ話のような村だ。 おみやげやさんだって、雰囲気があって可愛い。 おばあちゃんがやっているお店。 私は、天使の形のいい匂いのする陶製オーナメントをギフト用に買った。あっと気が付いたらひと…

マシュマロ ウスベニアオイ

マシュマロというお菓子は、この植物の根から作られる。 正確には、ウスベニタチアオイの英語名が、Marsh mallow(マーシュマロウ)という。別名ビロードアオイ。 現在はゼラチンとお砂糖でマシュマロは作られるが、もともと、アオイの根には澱粉を多く含まれ…

ラデュレのお菓子の本(LADUREE)

これも、重たいスーツケースに泣きながら、やっぱり欲しくて買ってしまった。ラデュレのお菓子の本。パリのおみやげに。

TOKYOとParisの香水匂いだち

「まったく同じ香水であっても、日本でつけるのと海外とでは、匂いの立ちが全然違う。」というのは、よく知られた事実である。 海外と行き来しながら香りを作っているといつも思うことでもある。 フランスでも同じ処方で調合するために、日本で作った香水の…

白いしゃくやく(ピオニー)

白のしゃくやくは私の最も愛する花のひとつ。 カンヌのマルシェではたくさんのしゃくやくが並んでいた。旅先だって、花を部屋に飾りたい。 購入したのは大輪の白。 ふわっとふっさりと、エレガントでちょっぴり恥じらいがあって、理想の女性像だわー。 少し…

フランス王妃の彫像 Reines de France

ブランシュ・ド・カスティーユは有名なフランス王妃。ルクサンブール公園にて。 Blanche de Castille 1188-1252 フランス王ルイ8世の王妃で、12歳で即位した息子ルイ9世の摂政として、長期間の影響力を持った。 パリ、ルクサンブルグ公園の中庭。ぐ…

ラデュレのキャンドル

マカロンで有名なお菓子屋さん、ラデュレのキャンドル。

本日発売「SILK IRIS」

オフィシャルサイトにアップしました! サンプル御希望の方にプレゼント中です☆

フランスの赤ちゃんは早く生まれる?

「ねえSATORI、日本人は、妊娠期間が長いって本当?」 PCWのパフューマー、クラリスは今おなかに赤ちゃんがいる。去年来た時は、すらりと背が高いというイメージだったが、7月に誕生を控えて、今はふっくらと輝くようだ。 彼女が昔カナダに留学していた時、…

カンヌからの手紙

なかなか、すべての方に書ききれるとは限らないのだけれど、旅先では、時間の許す限りはがきを書く。

ナスタチュウム 金蓮花  Nasturtium  南仏

南仏の小さな村ムージャンに咲くナスタチュウム。 日本に帰って来てから、とっても忙しい。それで、今日はむこうで撮った花の写真の中からアップ。 南米原産の明るい花は、黄色、オレンジ、赤と情熱的な色。葉の形が、蓮の葉ににていることから、和名には蓮…

World Perfumery Congres 世界調香師会議

会議では、1階に世界中の香料会社のブースがあり、カンヌ映画祭の受賞会場と同じ場所では、講演会が開かれている。

オープニングパーティー 世界調香師会議

初日の夜は、ブログで何回か登場のマルシェ(Marche Forville)でオープニングセレモニーが。

世界調香師会議 カンヌ

よいち「いやー、初めて来た時のことを思い出すと、感無量でやんス」 さとり「なんといっても、今じゃグローバルななでしこだから」 よいち「あの頃は、さとりさまも、今と違ってまだういういしかったでやんすね~。」 さとり「おまえだって、ハナタレだった…

a été présenté dans le magazine « 25ans »

Le nouveau parfum de PARFUM SATORI a été présenté dans le magazine « 25ans ».

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